トクマン!俺には挨拶無しかよ?


テマン!どうして…


医仙様も居る…ウッウッウッ


涙の再会だった!



どうして…俺達を置いて…


ごめんね。トクマン君…

全ては、私が悪いの…


イムジャが悪いのではなくて、

俺のせいだった…。

俺が王に騙された。

イムジャ…ウンスが居ないと生きて

行けないとわかっていたのに…


違います!テジャンは悪くないです!

王が悪いのです!

チュンソクがあの時の経緯を話した。


そんな…俺達は、何の為に戦った

のですか?クソっ


俺達は、記憶を持って生まれ変わった。

大昔の記憶をな。

そして、ウンスを見つけた!

ウンスは俺を恨んでいたが、

誠意を持って何度も謝り、やっと

俺の妻にしたんだ。

チュンソクとトギも偶然出会って、

結婚したんだ。

複雑な話があるが、それは、

追々話す。


何ですか?教えて下さい!

俺…テホグンの傍に居たいです!


今は?大手の引っ越し業者の主任だろ?


いえ、係長に昇進して、その研修中です。

でも、そんな事、どうでもいいんです!

テホグンの傍に居たいんです!

それだけが俺の誇りでしたから!

幼い頃、何故か?ハングルより

漢字が読めたのです。それは、

昔の記憶があったからですよね?

しかし、チェグループの副社長と

Dr.ジェニーが結婚した記事は、

弟が書いたのですが、顔も良く

見ないで、財閥の結婚に興味が

なくて…弟がチェグループに拾って

貰ったと言うのに…。

金の為だけに生きてきました。


どうしてだ?


父は中学の頃に事故で亡くなりました。

その保険金で大学まで出ましたが、

母親が働き過ぎたのか、大学を出て

直ぐに膵臓ガンで亡くなりました。

俺達兄弟を育てるだけの人生だった

かと思うと、絶望感も半端なくて…

何とか入った会社で弟を大学卒業

させるのに懸命に働きました。

彼奴は、スクープを撮るだけで

大金が入ると間違った道に入った

のをチェグループが救ってくれました。

生き生きとして働いている弟に比べ

俺は、何となく働いているだけでした。


疲れちゃったのね?

ただ一生懸命働いて、生き生きしてる

弟さんと比べちゃったんでしょ?


医仙様…。

いえ、兄ですからそれが当然だと

思って…。


トクマン!あの会社で係長にまで

なるのは、努力をしてきたからでは

ないのか?

ウンスとテマナは、もっと過酷な

人生を生きて来た!



生きる目標が、ないんです。

今までは、力だけは、あったので

何とかなりましたが、

係長になると内勤になります。

今日の研修もさっぱりわかりません

でした。


学べばいいだろ?築いた地位を

簡単に手放せるのか?


築いた地位?

テホグンは、俺達に何も言わずに

簡単に死を選びました。

テホグンと言う地位を捨てて…

それなのに、俺はダメなんですか?

尊敬する上司もいない、

友達と呼べる者もいない、

酒を飲みに行く相手もいない、

彼女もいない…俺の誇りはウダルチ

だったのです!

やっと会えたんです!

こんな偶然って、ありますか?


私は、テジャンを恨んだわ!

医仙が胸を突いて、息絶えた時、

テジャンを睨みつけたの。


ト、トギ?話せるのか?


うん。でも…まさか死を選ぶなんて

思ってもいなかったの。

ああ、医仙は、幸せだなって。

それから、事情を聞いて、一瞬でも

テジャンを恨んだ事を後悔したの。


俺も、トギと同じだった。

赤ん坊の頃、捨てられて、施設で

育った俺は、荒れていたんだ。

チェ尚宮さんが養子にして

くれて、事情を聞いた時は、

自分が、情けなくなった…

テジャンの私兵だったのに、

もっとできる事があったのでは?って。


チェ尚宮さんも居るんですか?


ああ、俺は皆んなに比べると

幸せに生まれ変わったのかもしれない。

昔の記憶を持った両親の元に生まれた。


私もテジャンに記憶がある事を

隠してました。

テジャンの記憶がないと思って

いたからです。私は、公務員の

両親の元に生まれ変わりました。

大学の頃、あるビデオを観てて、

記憶が戻りました。

大手電機メーカーに勤務してましたが、

テジャンが、28の時、チェ・グループの

副社長に就任すると新聞で見て、

テジャンを見つけました。

心臓が破裂しそうでした。

その時、私は、32で係長でしたが、

迷う事なく、辞表を出し、

チェグループの面接を受けました。

トクマンと同じです!

テジャンの傍にいたかった…

ただそれだけの理由です!


わかった…トクマン?

今の会社の事をきちんと整理したら、

うちの会社に来い!

平社員からだぞ?


はい!


初めて会った時から影があった

トクマンの顔が明るくなった。


チュンソクさん?そのビデオって?


あっ、観ますか?DVDを買いました。

トギと観ましたが何度も号泣します!



観たいわ。



チュンソクはDVDをウンスに渡した。


それから、皆んなで大いに盛り上がった。



チュソクは、会社に戻り、

部下達とリゾート開発について

話しあっていた。


社長!此処に水車小屋を造り、

足湯にしたら、どうですか?


とチームリーダーが言った。



水車小屋?何だ?身体中が

斬り裂かれるこの痛みは?



大丈夫ですか?社長?

やはり、今日はもう帰った

方がいいのでは?体調が悪そうです!


チュソクは、痛む身体で、運転

しながら、自宅に帰った。





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部下思いのヨンです。


チュソクは、やっぱ水車小屋ですかね?