海辺の家に行った八人。


いや〜、ウンス達に押されましたね?


双子作戦とは、上手くいきました。


これからも、ヒョンと呼びますよ?



ありがとうございます。

私も凄くスッキリしました。

こちらのトギさんも脅えずに

過ごせると思います。


テジャン…ありがとう…と

トギが、近寄った。


トギ!待って!

ごめんね、この人、大昔の記憶で

女の人と握手もできないの。


マジですか?


はい!ウンスだけは、大丈夫なんです。


タン・メヒをご存知ですか?



あ…はい。


突然現れて

副社長に腕を絡めてきました。

どうやら、記憶を持ってるようです。

直ぐに追い返しましたが、

赤い発疹が出て、呼吸も苦しそうに

なり、倒れ込みました。


えっ?まさか、アナフィラキシー

寸前?


そうなの。女性アレルギーで、

握手も駄目みたい。

タン・メヒについては、名前を

聞いただけで、発疹が出たの。



何だかわかるような気がします。

名前を聞いただけで、不快になります。

トギは、責任をもって、

此処で薬草の仕事をしてもらいます。

今頃、王宮では、大騒ぎでしょうね。


今度は、是非、家に来て下さい!

俺は昔の両親の元に生まれました。

ウォンジクとヒエの息子です!


マジですか?

父上と母上に会いたいです!

ヒョン!絶対に行きます!


待ってるぞ!ヨンヨン!


と、現代ヨンは、門を開いて、

四人は、帰った。



王宮では、大騒ぎどころか、

呆然としていた。


入れ代わっていた?


イ・ソンゲ?


王様が…?


何もかも見透かされていた…


呪いの言葉…我々も死ぬのか?


あの二人は高麗の為に尽くしたのに…


王は…何もしていない…



皆んなが散り散りに出ていった。


そして、王は王妃と従姉妹に

責められていた。


王様とは、お子は望めないのですか?


いや…


王妃様に差し上げますわ!


お前は、他の男の子を身篭ったと

申したな?

その子を寄越せ!


嫌ですわ!


そんな事を言ってられないぞ?

ハンセンと申したか?

二人を王を騙し、不義密通の罪で

捕える!


騙されたのは、ワタクシです!

世継ぎも望めないとは…情けない…

あの医仙と言う者の方が

よっぽど勇ましく、女帝として

相応しいのではないのですか?

そうそう、あのチェ・ヨンも、

民からの信も厚く、あの二人が

この国の玉座に相応しいですわ!


なっ…


ワタクシも暫く離宮に住みます。


二人の妻が出て行き、

王は、部屋に引きこもった。



無事にヨンのマンションに着いた四人。


痛快でした。

副社長?明後日から仕事ですが、

大丈夫ですか?


ああ、ウンスが傍にいるから

大丈夫だ!


私…そろそろ家の医院を閉めようかな?


上手く行ってないの?


う〜ん。かなり古いし、

患者さんは、お年寄りばかりで

井戸端会議の場所みたいで…。

家も遠いから、プジャンに

迷惑かけてるから…。

両親も田舎に帰って、のんびり

暮らしてるの。


だったら、私のマンションに

住めばいいわ!

ほら?ここの斜め向いなのよ。

副社長の秘書だから、社宅だと

思えばいいわ。



ああ、それがいい!

それと、トギは、家の会社の

勤務医になればいい!

医院並みの所だし、

社員もかなり利用している。

あそこなら、チュンソクも

安心できるだろ?



ウンスは?


私は、ヨンの専属医になるの。

たまに、病院で大きな手術をするけど、

このまま、病院だと、家に帰るのも

限られるし、すれ違いは、

イヤだもの。


副社長!それですと、他の者が…


妻同士が友達で、格安で買ったと

言えばいいだろ?

会社の勤務医も老齢で、代わりを

探して欲しいと言ってたらしい。


はい!これ、鍵よ!

暗証番号はリセットしてるから、

好きな番号を入れて、

カードを3回通してね。

管理人には、電話しておくわ。

あっ、11階よ!

家具類は揃ってるけど、足りない物は、



大丈夫です!其れ位の蓄えはあります。

なんせ、人使いの粗い上司で、

金も使う暇もありませんでした。


うん。私も、使うのは、ガソリン代

と食費だけだったから。


じゃあ、決まり!

今日は、遅くなったから、

今日から住めばいいわ!


一つ聞きたい事があるのですが?


なあに?


医仙様は、大昔、お戻りになったのは

四年後でした。医仙様には一年しか

経っていなかったと。

しかし、先程会った、医仙様は、

三年後に戻ったと。

医仙様のいた100年前では、

どれ位で天門が開くのですか?



あっ、そうよね。たぶん二ヶ月後

くらいかな?アン・ジェウクの事

でしょ?もしかしたら、天門まで

行き着いて、高麗に戻るかも

しれないって。


はい。向こうのトギは、

大丈夫でしょうか?


あのね…天門を潜ったら、

何故か?一度、ソウルに着くの。

あの時もそうだったわ…

でも、私は、迷う事なく、

直ぐにまた、天門を潜ったの。

高麗に着いたら、直ぐに天門は

閉じてしまったわ。


では、此処に来ると?


忘れた?あの高麗は、別の時の枝に

なったって?

たぶん、あの100年前から行くソウルは

別のソウルよ!

例え、こっちに来ても、不審者で

自分を証明する物も持ってないから、

捕まるわよ。



いや、その前に天門まで、

辿り着く事はできないだろう。

蒙古が彷徨いている時代だ。

運よく、向こうの高麗に着いても

ヨンヨンが何とかするだろう。


ぷっ、何でヨンヨンなの?


いや、たまたま思いついただけだが、

弟なんだから、可愛くないか?


笑いを堪えるのに大変でした。


副社長にそんな可愛らしい名前の

発想があったとは。


いや、俺はトギラに吹き出しそうに

なった!怪獣みたいな名前だったぞ?


だって…咄嗟に思いついたから。


明日は、家を処分して、

お言葉に甘えて、引っ越します。

11階の何号室ですか?


行けばわかるわ。

ウンスは管理人に電話した。


では、失礼します。


ヨンとウンスは二人で風呂に入った。

風呂からあがると、チキンとピザを

大量に頼んだ。


チュンソクとトギは、驚いていた。

11階が全てだった。


部屋の中もテレビも冷蔵庫も、

全て用意してあった。


客室もたくさんあった。


凄いわ…。テジャンの部屋も

凄かったけど…。


トギ?疲れただろ?

風呂に入るか?


うん…そうしようかな?


呼び鈴が鳴った。


はい。


あの、チェ・ヨン様からこちらに

届けるようにと。



今、行く!


チュンソクは、チキンとピザを

受け取った。


あっ、それと、これも!

とビールをくれた。

お代は頂いております!



部下思いは、昔と全く変わらないな…


部屋に戻ると、

風呂に入ってから、二人で、

チキンとピザを食べ、ビールを飲んだ。


そして、その日…

二人は、初めて結ばれたのであった。





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やっと結ばれたトギとチュンソクです💗