翌日、ヨンとウンスは、

屋敷の皆んなが見守る中、

門を開いてウンスの実家へ行った。


えっ?改築中?


ウンス!ヨン君!

アン社長が、あの金塊を替えて

くれたら、とんでもないお金に

なって、家を建て替えましょうと、

トントン拍子で事が運んでしまって…


お父さん!それでいいんです!


しかし、あのような大金は、

入る所がなくて、アン社長が

預かってくれているんだよ。


その為に家を建て直しておると

思います。

母さんなんて、使いきれないから、

ウンスにも渡すと言ってるぞ?


此処のお金を貰っても、

高麗では使えないわよ。


お父さん!ウンスにも贅沢させます

ので、心配は無用です。


では、畑を半分潰して、

二人の家を建てる事にしよう。

孫も産まれるから、アン社長に

相談してみるよ。


オンマは?


何やら買い物してくると、

出掛けたが、もうすぐ

戻ると思う。


カン社長とジンさんに連絡

してもらえる?


ああ、ああ、そうだったな。


父親が電話し終わると、

母親が帰って来た。


まあ、ウンス!ヨンさん!

身体は?大丈夫?


うん。少し疲れたけど、

ゆっくり休んだし、点滴も効いた

みたい。

早くから、何処に行ってたの?


高麗に行く準備よ!


行くの?


そうよ!ちょっと王と王妃に

会いたいかなぁ〜って。

それに、叔母様にもご挨拶しないと。

ヨンさんのおかげで、凄いお金で腰を

抜かしそうな位だったけど、

あんなに使えないから、二人が

持って行きなさい。


オンマ?高麗では使えないのよ?


あっ!そうよね。


母さん!畑を半分潰して、

二人の家を建てる事にしよう!


あら?いい考えね。


ねえ?高麗に行く準備って、何?


色々よ!


カン社長夫妻とジンが飛んで来た。


ジンさん。家の事、宜しくね。


わかってます。

昨日来るかと思ってました。


ウンスの疲れが出たゆえ、

遅れました。


いえいえ、そうだろうと、

カン社長と話してました。


あの…息子は、何と言ってましたか?


100年後に来たばかりで、

戸惑いもあるかと思います。

その上、この現代に来るとなれば、

驚くでしょう。

ミヨン殿が身重です。

向こうで産むと言っておりましたが、

可能ならば、会いたいと。

高麗に行かれますか?


は、はい!

勿論です!

将軍、俺もいいですか?


皆さんが行くだろうと思ってました。


クスッ。行く気満々の格好だもの。


変ではないですか?

着物姿で言う。


全く問題ないです。


オンマとアッパは?


直ぐに着替えてくるわ!


あの…孫はいつ産まれるのですか?


私よりひと月程早いから、今、

五ヶ月位かと思います。

会社の方は?


娘婿に任せてきました。


ジンさんは?


有能な奴が居ますので。

あっ、そう言えば、あの院長は、

埃まみれでしたよ。捕まりました。

アイツも医師免許を無くし、

ストーカー行為と脅迫罪で

一年は塀の中です。


そう。良かったわ!


両親が着替えて出て来た。


うん!それなら大丈夫よ。


では、行きます!

居間で門を開くと、みんなが

ゾロゾロ入った。


屋敷に着くと、皆んなが

待っていた。


サ…サンガ…。

アボジ?オモニ?


親とは凄いのですね。

ひと目でわかるなんて…グスッ

本当に旦那様とよく似ております。


あなたがミヨンさん?


はい。お父様!お母様!


サンガ…すまない!辛かっただろう?


大丈夫です。オモニ?身体は?

ウンス殿に手術してもらったと…。


ええ、ええ、元気…よ…。


涙の再会であった。




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親とは凄いですね。