三人で病院へと向かった。
車だとウンスへの負担も多いし、
門を開いた方が速いと思ったので、
一瞬で病院に近いウンスが
買ったと言う家に着いた。
将軍！ちょっと待ってて下さい！
ジンは、ヨンに似合うジャケットや
ズボン、ウンスにも華やかな
ワンピを買って来た。
見た目から入らないと駄目です！
いつの間にか、美容師が来て、
髪も整えた。
ウンスは、出会った頃と同じ色に
髪を染めた。
ウ、ウンス…
ガバッと抱きしめ口づけた。
綺麗だ！
ヨンだって、素敵よ！
ちょっと！俺を忘れてませんか？
あ、すまぬ！
全く！将軍は見栄えなくどこでも、
キスするのですか？
まあ、ウンスに関しては、
自制が飛ぶのは確かだ！
では、アイツの前でもそうして下さい！
俺も久しぶりに会いますが、
ムカつく奴です。
やはり、ウンスはその髪色が
美しい。何だか昔を思い出して、
こう、胸がどきどき？するぞ？
もお〜っ！ヨンったら！
聞いてるんですか？将軍！
ああ、ちゃんと聞いておる。
では、行きますか！
外には、黒塗りの高そうな車が
停まっていた。
うわっ！凄い！運転してもいい？
駄目です！
ケチ！
ユ先生のお母さんに、絶対に運転
させるなと言われてます！
は？ウンスは操作できるのか？
勿論よ！これでも得意なのよ！
いいえ！ユ先生は車を運転すると、
人が変わると聞いてます！
お腹にお子様が居る事を忘れないで
下さい！それに、病院はすぐです！
わかったわよ。早く行きましょう。
病院前に車が着いただけで、
どこのVIPだ？と視線が集まる。
中から出て来た超イケメンの男が
手を差し伸べて、美しい女性を
愛おしそうに見つめる姿に、
どこの御曹司と令嬢だ？と
ヒソヒソと聞こえる。
しかも、もう一人の男が、若手の
イケメン社長アン・ジンだ！
目立たない訳がない。
受け付けまで行く間に
数人のスタッフがウンスに気づいた。
ユ先生！大丈夫ですか？ニュースを
見ました！大変でしたね。
大変な事なんてなかったわ！
寧ろ彼の所でのんびりと過ごせて
とても幸せな時間を過ごして
いたの。ニコッと微笑む姿が眩しい。
肩を抱き寄せウンスに微笑む
超イケメンに釘付けになる女達。
先生！そちらは？
ああ、ニュースでは恋人とかって
言ったみたいだけど、私の夫よ！
なあ？ユ先生って綺麗だったけど、
物凄く綺麗になったな？
ああ、美容外科に移ってから、
あまり顔を見る事がなかったけど、
金持ちの男を探してるとか、
自分の病院を持つのに必死だった
とかしか聞かなかったけど、
モデルをゲットしたのか？
ば、馬鹿！ユ先生を見ろよ？
モデル並みだぞ？胸だって、
あんなに大きかったか？
豊胸手術でもしたのか？
ユ先生？晒しを巻くのを忘れた
のですか？
あっ、ジンさん！結構苦しいのよ？
今は楽にしなきゃいけない時期だし。
そうでしたね。でも…ほら？
ヨンが拳を握りしめていた。
どうしたの？
あっ、いや…身体は大丈夫か？
抱いて行こうか？
もう〜っ！ヨンったら！過保護
なんだから！
過保護になって悪いか？
俺達の大事な子が居るんだ！
ギュッと抱きしめて、口づける。
えっ？
ああーっ！
キャーッ！
あちこちから悲鳴に近い声が聞こえる
ような気がするが、お構い無しだ。
またですか？そろそろ行きますよ？
受け付けに行くと、
院長に会いに来たのだが？
それと、アン・ジェウクも
呼んでくれ！
は、はい！
アン・ジン社長は、多額の寄付を
している大物だ！
電話をかけると、
直ぐにお通しするように。と
言われた。
院長室へどうぞ。
アン先生にも連絡します。
あっ！もしかして、社長の知り合い
でしょうか？
赤の他人だ！
す、すいません。
エレベーターまで行く途中、
女性看護師とイチャイチャしている
男がいた。
ウンスを見つけると、その女性を
跳ね除け、走って来た！
ウンス！ウンスなのか？
心配してたんだぞ？恋人と一緒に
居たなんて嘘だろ？
誰？
えっ？記憶喪失なのか？
あれ？ジンじゃないか！
どちら様ですか？
えっ？
俺だよ！従兄弟のジェウクだ！
生憎、俺には親戚はいないので。
この男には、ヨンの姿が目に
入らないらしい。
エレベーターに乗ると、一緒に
乗って来た。
なあ、ウンス？俺達やり直さないか？
アン・ジェウク？思いだしたわ！
私に雑用を押し付けて、卒論まで
書かせた男？もう十年位前の話なのに
何をやり直すのかしら？
確か…金持ちの女と結婚したんでしょ？
不倫しようって事かしら？
いや！俺はお前がやっぱり一番だと
気付いて、結婚は断った！
お前と一緒になる為に、美容外科
にも移ったんだぞ？
ふ〜ん。都合のいい男ね！
でも、不倫はする気はないの！
だから、結婚してないって！
どうも、ウンスの夫です。
ヨンが手を差し伸べた。
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ヨンから手を差し伸べた…クスッ
先が見えるべさ😁