翌日も遅くまで起きて来ない二人。

  

トジャはナムルに頼まれていた。


あの変わった道具をどうにか

手に入れて欲しい!と。



あの…キファは、何か特別な

人なんですか?


そうだよ!偉いお役人様の奥方様

だったんだよ。


しかし、納得がいかなかった。

夫婦仲が悪いようにも見えない。

キファがいなくなったのなら、

何故、直ぐに探さなかったのか?



其処に旦那様が現れた。


夕方、父上の所へ客人と共に行く。

帰りは明後日の夜になるであろう。

今日はもう、帰っても良い!

タキ!留守を頼む!


はい!旦那様。


トジャは、絶好の機会だと思った。


しかし、カルムが嬉しそうに言う。


トジャ!こんな事は滅多にないわ。

隣町で流行りの髪飾りを

買いにいきましょう!


そ、そうね!

ナムルにも綺麗な髪飾りを

見せたかった。

あの道具は、いつでも手に入るわ!

そう思った。



会えなかった分の隙間を

埋めるように愛し合う二人。

まだ、足りない!と何度も言うヨン。

昼過ぎに起きた二人。


タキが食事を出してくれた。


万事抜かりないです。が、トジャの

様子が少し変でした。


そうですか。恐らくイムジャの

道具を狙っていたのでしょう。


イムジャの道具は?


バッグの中よ。


俺が預かります。


タキさん?ミヨンさんの具合いは?


大丈夫です。昨日は鯛の汁が

気持ち悪かったそうです。

朝餉も綺麗に平らげました。


そう。良かったわ。でも、一応

悪阻に効く薬を煎じるわ。

どうせ、ジユンさんは、付きっきり

でしょ?


はい。仲睦まじくしております。


薬草を覚えたのですか?


うん。此処で生きる術を

見つけなきゃと思って。


ウンスは薬草を煎じていると、

ジユンが来た。


崔瑩殿!金目の物を持っていきますが

どれが価値があるか?

教えて下さい!

と二人で秘密の蔵に行った。


金塊だけで充分です。

しかし、これだけの金塊を何処で?


父親の蔵から、少し拝借した物です。


それは、いい事をしましたね?


二人して、ニヤッと笑う。


ウンスは煎じた薬を包んで

ミヨンの所へ持って行った。


ありがとうございます。ウンスさん。


ミヨンさん?本当に後悔しないの?


はい!旦那様と静かに暮したいのです。

私には旦那様だけが居てくれれば

いいんです。


ウフフ、何だか本当の夫婦に

なったみたいで、こっちまで、

嬉しくなるわ。


子を授かったのもウンスさんの

おかげです。


羨ましいわ。私はね、色々あった

せいなのか?とても不規則なの。


それでも、私はウンスさんが

羨ましいです。


どうして?


崔瑩様がウンスさんを見る目が

とても暖かく、100年以上前まで、

探しに来るなんて、愛という言葉の

本当の意味を知りました。


あら?今はジユンさんもミヨンさん

を見る目が暖かいわよ?


男二人は、そんな二人の

やり取りを聞いていた。


ウンス?

あっ、そうだった!やる事が

あるんだったわ。


二人は海まで行き、

日記とプロジェクターを燃やした。



その頃、チェ尚宮は、大忙しだった。


彼奴め、一体いつの間に医仙を

鉄原の名家柳氏の養女にしたのだ。

医仙は?戻って来たのか?

まあ、良い!これで彼奴が安心

できるなら、力にもなり得るし、

煩い重臣共も少しは大人しくなるで

あろう。

医仙の名前を知っている者も

いないであろう。

ウンスをヨンの妻として

チェ家の族譜に入れた。



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愛の不時着の二人に愛の証の

男の子が生まれました。

戸田恵梨香さんもご懐妊🎉

帰ってから、ネットでニュースを見る

私も幸せな気分になりました❤️