イムジャ…あなたですね?

薬瓶の中の枯れた黄菊を見て思った。

天門前で見つけた朱色の小刀を

握りしめると小刀が光ったと同時に

自室の隅が天門のような渦が

できた。


誰だ?


いっぱいとおしゃま…おかおが、

こわいです。


えっ?

小さき頃の俺か?


中からもう一人、俺?



すいません。驚きますよね。


此処は?どの時でしょうか?


は?どの時とは?


時の枝が沢山あるのです

俺とウンスの。

それぞれが違う時を生きております。

本来なら、違う二人が時を旅する

事を任されたのですが、

あちらのウンスさんが間もなく

子供を産むので、私とレンが

呼ばれた所へ行っております。


あ、あの?イムジャ、ウ、ウンスさんは?


かあしゃまは、おとーとと、いもーとの

おせわでたいへんでしゅ。


双子が、産まれまだ日が浅いのです。

小刀が光ったので、来て見ました。

ん?此処は兵営ですか?では、

まだ戻って来て居ないのですか?


はい…

もうすぐ四年です。先程、

ソン・ユが来て、不思議な事を

言っていきました。


なんと?

高祖父の遺言が変わったと。

その書物を、見せてもらいました。

黄花という女人が現れたようです。


ウンスですね?

100年前に飛ばされ、ソン・ユの

高祖父の所ですか…。

もうすぐ帰って来るでしょう。

四年待った別の俺が多いです。


ですが…俺は六年待ちました。


えっ?


ウンスには二年でした。

あの宿屋で情を交わし、飛ばされた

先で身ごもっていると気付き、

一人でレンを産ませてしまいました。


でもね、でもね、いっぱいとおしゃま

きいて?


なんだい?レンちゃん?


かあしゃまは、いつもとおしゃまの

おはなしをしてくれたの。

とおしゃまは、ぶあいしょだけど

やさしくて、つおくて、イケメン

だって。


全くウンスは子供相手に何の話を

していたのか。



羨ましいです。


恐らく、あなたも察してるでしょうが、

ウンスさんは、ソン・ユを亡き者に

しようと日誌をかえたと思います。

良い策です。しかし、あの時代です。

危険を伴うかもしれません。


あなたには、ウンスさんの所へ

行ける力はあるでしょう。

しかし、戻って来る力が足りません。


どうすれば?


ウンスさんと情を交わして下さい!

気が漲るはずです。

何故か?ウンスには俺だけに送る

内功を持っているのです。

それで、門を開いて二人で、

帰ってくるのです。


そんな事が可能なのですか?


他の俺達もそうして門を開き、

雷攻も驚くべきものになりました。


それとも六年待ちますか?


その小刀に念を込めると

門が開きます。


レン!


はい!とおしゃま。と


チェ・ヨンに抱きついた。


ポカポカと温かい気に包まれ、

丹田が漲った。


だいじょぶでしゅ。

でもね、でもね、はやくいかないと

おうまにのったひとたちが、くるよ?


蒙古の時代です。わかりますよね?


は、はい。


どの世界でも、ウンスと結ばれる

運命です!


あの…また会えますか?


いつでも会えるでしょう。

レンの所へと願えばいいのです。

自分で開く門は、時が変わりません。

早く、行ってあげるといいです。  


は、はい。


ふぁいちん!

二人は光の中に消えた。


ヨンはチュンソクの部屋に行くと


暫く都に行くと言った。

叔母上には、イムジャを族譜に

入れて欲しいと文を出した。


四年も戻って居ないのだ。

何か事情があるとチュンソクは

後の事はお任せ下さい!と言った。


自室に戻りヨンは、小刀に願いを込めた。

頼む!ウンスの所へ。

知らずに、少し雷攻がでた。


青白い渦。

天門を潜った時に似ておる。

迷わず潜ったのであった。



ーーーーーーーーー

レン❤️此処で来てくれました😍