支度が整うとヨンは

王様の所へ行った。


おお!流石に美丈夫だけあって

よう似合っておる!


王様?将軍とは?


役目等増やさぬ。

今迄の功績の結果じゃ!

重臣達も賛同した。


国医大使の夫じゃ、テジャンではなく

将軍として、妻を娶った!

そういう事じゃ。


はあ…


では、式典に参ろうではないか?


あの…医仙は?


案ずるな。王妃と母上殿が

連れて来る。


王宮の庭園には人が溢れていた。


王様のお出ましと、

男が見ても威厳に満ち美丈夫な

ウダルチテジャンの姿に

どよめきが起こる。


見た事がない衣だが、何だか

良く似合ってるよな?


おお、流石美丈夫な男は、

何を着ても似合う。


重臣も揃った所で王様が言い放った。


この国は二人に護られた!

ウダルチテジャンを将軍とする!


おおおおお。

将軍バンザーイ!

歓喜に湧く。


今日は国医大使になった医仙殿が

懐妊した祝いじゃが、二人は

まだ婚儀を挙げておらぬ!

今日、この良き日に、此処で

婚儀を行う!


は?


おおおおおおおおお!

拍手喝采だ!


よくみると、鉄原の親戚も居た。


菩提寺の和尚が出て来た。


ヨンや。立派になったのぉ。


国医大使ユ・ウンス様のお出ましです。


ドチ内官の言葉に

父親と腕を組んで、赤い絨毯の先に

美しい花嫁が居た。


ウンスが赤いファロッを脱いだ。


綺麗な白い衣に身を包み、

赤い髪によく似合う銀色の細い

髪飾り。


ヨンは固まった。


おおおおおおおおおおおお!

本当の天女様だ!

美しい!


お、おい…胸が…凄い…。


我に返ったヨン。

よく見ると…胸が目立つ!


はっ!慌てて走ってウンスの

側まで行くと、両手で胸を隠した。

というか掴んだ。


みんなはギョッとするが、

ヨンはお構いなしだ!



ヨン…此処でするの?


婿殿!少しだけ我慢してくれ!



こらっ!ヨン!こっちに来い!

まだ早い!


全くヨンは何をやってるだい?

それにしても綺麗だね〜。

ああ…あの美しさに…見事な胸だ!

ハヤる気持ちもわかる!


師叔が叫ぶ!

ヨンア!子供まで作っておいて、

焦るな!


みんながどっと湧く。


仕方なく和尚の所へ行くと、

父親がウンスを連れて来て、


どうぞ宜しくお願いします。と


礼をして、手を渡した。


ヨンは手を取ると、胸のかすみ草を

ウンスの髪につけた。


しかしこの綺麗な姿をみんなが

見ていると思うと目眩がしそうだ。


今日の婚儀は天界式である。


崔瑩!其方は柳恩修を妻とし、

病める時も健やかなる時も、

富める時も貧しき時も、愛し敬い

生涯慈しみ、添いとげる事を誓うか?


はい!誓います!


遠き地より参りし柳恩修殿!

この男は、無愛想極まり無く、

嫉妬深く、言葉が足りなく、

配慮が足りないが性根はいい奴です。

一生面倒を見てやって貰えますか?


はい!面倒をみます!


和尚!!何か違うではないか?


いいや、その通りの事を

言ったまでだ。


では、指輪の交換…


おい!ヨン!はずせ!

天女も!


二人で指輪を和尚に渡すと、

高麗式に邪気を払う儀式をして。

指輪を差し出した。


ヨンはウンスの指にはめた。

ポロポロと綺麗な涙が溢れる。

ウンスもヨンの指にはめた。


では、誓いの口づけを。


ヨンはこの時を待っていた。


ウンスを抱き締めて口づけると、

歓声があがる。


しかし、抱きしめたまま離さない。


どうしたの?


こんな綺麗な姿を他の男に

見せてたまるか!

胸も見せない!


ヨンも将校さんみたいで素敵よ?

他の女に見せたくないわ。



こらこら、ヨン!

そろそろ離してあげろ。


嫌だ!


全く困った男じゃ。


母親が涙を溢しながら、

赤いファロッを持って来た。


ウンス…素敵よ。

でも、ヨンさんは限界みたい。

とファロッを掛けた。


ヨンが着せて、胸を隠した。


では、新郎からの挨拶を。


ヨンは皆んなの方を向くと

話しだした。



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ヨンは限界突破しました😂