翌日、家族全員で開京病院に行った。

理事長夫妻、研修していたイケメンの

息子とその妻?

病院内はザワザワとする。


ウンス?ゆっくり歩けよ?

走ってもダメだ!

うん!とニコッと微笑む顔が可愛くて

思わず頬が緩む。


院長やら副医院長やら教授達が

ズラリと立っていた。

理事長?いかがされましたか?


産科に女医はいるかね?

はい!

案内してくれ!


ねえ?お父さんって、偉いのね?

だな?知らなかったよ。


産科につくと、女医のク・シネが

やって来た。


嫁が妊娠したようなんだが、

診てくれるかね?


はい!お任せ下さい。

ウンスは、色々聞かれた。

最終生理日は?

あれ?いつだったろう?

そう言えば、先月もなかった。

その前は?


あの、先月もなかったです。

今月も来ていません。


では、内診してみましょう。

初めての経験だ。

えっ?この椅子に座るの?

下着を脱いで座ると、自動的に

動いて、足も開かされた。

怖い…


緊張してるわね?

大丈夫ですよ?力を抜いて下さい。


言うとおりにした。

何か機械が入る。

検査が終わると、今度はベッドに

寝かされた。

チェ先生!とヨンを呼んだ。

エコー見ますか?

あっ、はい!見ます!

お腹に何か塗られた。


ひゃっ

あっ、冷たかったですか?

横のモニターを見ながら、

チェ先生も気づかなかったのですか?

ほら?心臓が動いて…あら?

二人居ますよ?

そろそろ16週になる頃ですね。

元気ですよ!


今、二人といいましたか?とヨンが聞く。


やっぱり?同じなんだね?とウンスが言う。


はい!双子ですよ。

おめでとうございます。

えっ?16才?

あっ、はい!生まれた時から知ってる

仲です。もうすぐ17です。


ちゃんと生きてるんですね?


そうですよ?二人とも元気で

異常はないですね。

ただ奥様は貧血が酷いようなので、

お薬出しておきますね。

あっ、はい、お願いします。


やっぱり双子なんだね?

ああ、驚いた。


もうすぐ安定期ですが、

双子なので、何かあったら、

すぐ来て下さいね。


わかりました。ありがとうございます。

エコー写真をもらって診察室から

出ると、キエが

どうだったの?ウンスちゃん?大丈夫?


ああ、父さん?母さん?双子だって!

貧血が酷いから薬を出すって!


まあ!まあ!双子?あなた?

大変!楽しみ過ぎて、何でも買って

しまいそうよ!


双子とは、気づかなかったな。

貧血かぁ…ウンスちゃん?無理してたのかい?


いえ、昨日まで平気でした。


ヨン!お前は此処で働きなさい!

双子となれば、ウンスちゃんも大変だ!

リマの事は、後から考えるとしよう。


ああ、そう思ってた。


ウンスちゃんは、こっちの大学を受けて

みたらどうかね?


はい。そうします。リマは逃げませんから。


いやぁ、一気に孫が二人とは、

賑やかになるぞ?


賑やか大歓迎ですわ。

ウンスちゃん?無理しちゃダメよ。

幸せそうな家族を見て、

みんなも笑顔になる。


女性スタッフたちは、

ちょっとー!奥さん16才だって!

チェ先生もやるわね?


だけど、幼なじみだって言ってたわよ?

16才に見えなかったわ。

髪も赤く染めてなかった?


えーっ!理事長夫妻の溺愛ぶりみた?

髪は理由があるのよ。


奥様の親友のお子さんで、

その親友夫妻が暮れに事故で

亡くなったって、誰か言ってたわよ?


その話がキエに聞こえた。

スタッフの前に行くと


そうですよ!私の大切な親友夫妻の

子供で生まれた時から、ヨンが

面倒みて、16になるまで待ってたのよ?

ウンスちゃんの髪は生まれつきなの。

他に聞きたい事ある?

あなた?この病院はいつから、

こんな噂好きな病院になったの?


ああ、すまん!少し、手を抜きすぎたかな?

院長!あとで人事を見直してくれ!

これでは、大事な嫁を噂の的にされる。

息子も此処で働かせるのも

考えものだ!

病院の1つや2つ、潰しても、

なんの支障もないんだぞ?

まさか、製薬会社と不正取引は

してないだろうな?

しっかりしたまえ!


申し訳ございません。

直ぐにやります。


お父さん?私は大丈夫です。

慣れてますから。


ウンスちゃん?慣れちゃダメだよ?

チェ家の嫁だ!堂々としてなさい。

ヨン!お前もだ!



青ざめる教授がいた!


どうやら、個人的に製薬会社と

繋がっている者がいるようだ!





女性スタッフたちの噂話から、

とんでもない事になってしまった。


申し訳ございませんでした。

辞めさせないで下さい。

と懇願する女性スタッフ。

腕の良い病院でも有名だが、給料が

他に比べて雲泥の差である。

オロオロとする女性スタッフ達。


さあ、ウンスちゃん?帰りましょ!

貧血が酷いんだから、辛いでしょ?

産科の看護師が薬を持ってきた。


欠かさず飲んで下さい。

男の人なら倒れるくらいの数値です。


ヨンはウンスを抱き上げると、

スタスタと歩いて行った。


先に帰ってなさい。

今後の打ち合わせをしていくから!


あなた?頼んだわよ?開京の名が

泣くわよ。

ああ、わかっておる!


理事長お出ましで、

緊張が走る病院であった。


母さんもウンスの事となれば、

怖いな?

父さんはやっぱり凄い人なんだな?


当たり前よ!何故、開京って名前が

ついてるか、わかるでしょ?

お父さんは、ああ見えて厳しい人なのよ!

カッコイイでしょ?


それより、ウンスちゃんよ!

双子よ!双子!もう、色々揃えるのが

楽しみで仕方ないわ!

あっ!貧血!ヨン!あなた、医者

なんだから、無理をさせてはダメよ!

ウンスちゃんをしっかり守るのよ?


わかってるよ!箸より重い物は

持たせないから!


やっぱり過保護なんだね?

当たり前だろ?

お父さんとお母さんも凄いんだね?

ああ、見習わなきゃな。

みんはにとても大事にされて、

ウンスは嬉しかった。




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う〜〜ん、アプリが変💦

今、訂正しましたm(_ _)m