元の二つ三つ?
 
しかしアン・ジェは納得した。

本当に一瞬で広大な敵陣を
 
破壊したのだ。


イ・ジェヒョンが

やはり高麗にはチェ・ヨン将軍が

必要であったな?

柳仁雨(ユ・インウ)よ!

何故言われた通り、先に鴨緑江の

軍事基地を攻撃しなかったのだ?


某は自信がありませんでした。

禁軍、ウダルチを信じず、

先に文を渡しに行きました。


そうか…チェ・ヨン将軍なら、部下を

信じたであろう!

アン・ジェよ?其方は将軍の幼馴染み

であったな?漁師を一年やっていたと

聞いて、力が落ちたと思ったのか?


正直、ヨンが、いえ将軍のあのように

凄い雷攻を目の当たりにしたのは

初めてです。気を使い果たすと

倒れると申しておりました。

しかし、現れて一瞬で全て失くす等

思ってもいませんでした。

そして、奥する事なく李子春と

話す医仙様には驚きました。

イ・ソンゲは元を捨てるとまで

言いました。しかし、乱心した

兄が二人に矢を放ち殺しました。

将軍は、軽くその兄を倒し、

我々はただ、親子三人を葬っただけです。

お恥ずかしい限りです。


相わかった。今後は更に厳しい

戦になるらしい。

将軍とよく話合うが良い!

と王様がその場をおさめた。


一方、兵舎では、

みんながトルベが生きていた事で

賑わっていた。


トギと婚姻したとは驚きだ!


二年も面倒を見てくれ、トギなしの

人生など考えられなかった。


トギは綺麗になったな?とトクマンが

言う。


自慢の女房だ!

トギも幼い時、薬房をやっていた

家に元の兵士が火を放ち、

両親を亡くし、熱風で声が出なく

なった。だから、俺の気持ちを

理解してくれたんだ。


昔話に花が咲いてる時に

チュンソクが思い出したように、
 
木箱を持ってきた。

 
あのテジャン、いえ将軍!

これは昔預かった私物です!


ヨンは受け取る事もせず、

ああ、昔の物だ!燃やしてくれ!

と言った。

大事な物が入っているのでは?


俺が今大事なのはウンスと子供達だ!

それは必要のない物だ!


解りました!直ぐに燃やします。


若いウダルチに燃やすように

伝えると、外で燃やした。



いいの?

言ったであろう?必要ないし、

約束もした。ウンスが居ればいい!

俺達は一心同体だぞ?


うん…無理してるのかと思った。


無理?ウンスと一緒になって、

子供達が産まれて、最高に幸せなんだぞ?


ウンスの顔が明るくなった。

私も超幸せ!


なんなんですか?テジャン?

あっ、将軍?前はあれほど、

もどかしい二人だったのに、

雰囲気が変わりましたよ?

トクマンが突っ込む。


そうか?お前も100年前に

行ってみるか?漁師は最高だぞ?


いえ、遠慮しときます。


そう?この人ね、毎日真っ黒な顔で

おーい!ウンス!今日も大漁だぞー!

って、大声で叫んで

楽しそうに、漁から帰ってきてたのよ?

やってみたら?


某も驚きました。仲が悪いのかと。

いつも敬語でしたし…

一度医仙様が遅くまで辛そうに

していたので、将軍が寝床を

譲る訳もなく、気不味いのではと、

違う部屋を用意しようかと言いました。


チュンソク!それな…………俺達は、

一緒に寝てたぞ?



えええええーーーっ!


兵舎でそう言う関係だったのですか?


バシッと殴られたのは



トクマンだった。


あの時、ウンスは毒に侵されていた。

手は出しておらぬ!


ほんとですかぁ?若い男女が共寝して

何もない訳ないじゃないですか?


バシッ!今度はチュンソクに叩かれた。

将軍?手は大丈夫ですか?


ああ、王宮を離れてから、

不思議と震えてないんだ。


やはり、無駄な血を一人で流し、

苛ついていたのはわかっております。


診察したけど、特に問題は

なかったのよ。恐らく精神的な事が

原因だったと思うわ。


ああ、100年前に飛ばされ、

村で漁師をやっていつもウンスが居て

あのようにのんびり生きたのは、

初めてだったからなぁ。自然の力で

治ったのかもな?

見つめ合う二人があまりに

優しい顔で、将軍のそんな顔を

見るのも初めてで、みんなは

嬉しかった。


↑ポチッと押して頂けると嬉しいです♡