暫くするとジンがやって来た。

部下にケースを5個程運ばせ、

外で待つように指示する。  

先生、あの金塊は高麗時代の

国宝級の物で値がわからず、

取り敢えず、これ位渡されました。 

プロの鑑定士で怪しい金じゃないです。

一生暮らして余る程です。

やはり崔瑩将軍は凄い方ですね。

ウンスは驚いたが、ケースを一つ渡し、

借りたお金とお世話になった分。

それにこれからお世話になるかも

しれないから。


先生?あの金は元々先生のものです。

俺も金には困らないほど、

会社を立ち上げ稼いでいます。

でも、受け取って!

某からも頼み申す。誠に助けて頂き、

感謝致す。その金を

受け取ってはくれぬか?

憧れの崔瑩将軍の言葉だ!

は、はい!では、お二人を助ける為に

使います。

ジンはケース1つを持たされ帰った。


その夜は、ピザと言う物を

イムジャが頼むと運んで来た者に

金を払った。

食べて見ると不思議な味だが

美味かった。

ビールと一緒に食べると美味しいよ。  

何か筒のような物を開けると、

プシュッと音がした。

イムジャは、ゴクゴク飲むと、

やっぱピザにはこれよね~と。

いい顔だ!俺も飲んでみるか?

ひと口飲むと口の中がワシャワシャする。

しかし、苦味とそのスッキリとする

感じは、合っていた。

美味いと言うとウンスが嬉しそうに

やっぱり?ピザにはこれね。

イムジャの身体は大事ないのか?

うん…明日わかると思う。

テレビには慣れた。世の中の情報を

教えてくれる優れ物だ。

イムジャが映るところをリモコンと

言うもので、変えると

女子が淫らな姿で腰を振り

歌っている。目のやり場に困っちまう。

シャワー浴びてくると言った。

こんなに便利な所なのに、

イムジャは戻りたいと言った。

何故だ?考えても答えが出ぬ。


ああ、気持ち良かった!

テジャンも浴びて来て。お湯を出して

あるからと、濡髪を拭きながら

長めのシャツと言うもの一枚で言う。

着替えを置いてるわ。

俺は高鳴る胸を静めながら、

シャワーと言うものを浴びた。

説明は聞いていたので、髪を洗うもの

身体を洗うものを使い、浴びた。

心地良い。イムジャを連れて行った時

シャワーを浴びたいと言った事を

思い出した。耳もかさなかった。

今更ながら、申し訳ないと思った。