翌日…昼近くになっても閨から出てこない
主夫婦。

声をかけても良いのか?憚れた。

その頃、やっと目覚めたウンス。
横で眠るヨンに、
「ヨン!ヨン!」
と呼ぶと、心地よい眠りから目覚めた。
「おはよう。どうした?」

ウンスが
「厠に行きたいけど、動けないの…」

ヨンは、急いで着替えて、
ウンスも着替えさせ、お姫様だっこで、
厠へ走る!

ああ、もう昼か…あんなにグッスリ寝たのは、
いつぶりだろう。思っていると。
「ヨン…もういいわ」と聞こえると、また、
抱っこして、
「もう昼だが、腹は?」
「お腹すいたぁ」

そのまま、居間に連れて行く。
使用人達は、羨ましそうに見ていた。

「チソ、飯を頼む!」と言うと
すぐに用意して、出す。

そこへ、チェ尚宮がやってきた。

「何だ?叔母上、暇なのか?」

「今まで閨に籠もっていたのか?」

ヨンは、いつものようにせっせと
ウンスに箸を運んでた。腑抜けじゃ…

「そんなに妻が愛しいか?」

「悪いか?」

「叔母様、王宮で何かあったのですか?」と
ウンスが聞くと

「明日は、二人で王様に謁見と聞いたが、大丈夫か?」

ウンスは
「ええ、ヨンが暴れていいって…クスッ」

「また大掃除が必要か?」

「今、手裏房に調べさせている」
と言うと、チェ尚宮は帰って行こうとした。

門前で、ヨンに
「今日は程々にしろ!初めてでもあるまいが二人とも」と言うと…
ヨンが横を向いた。

「まさか、お前その年まで情を交わした女がいなかったのか?メヒともか?」と目を開けるだけ開いて聞いてきた。

「妓楼にも連れて行かれたが
情は交わしておらぬ。メヒともな。師匠に止められておった故」

「して、嫁御もか?」

「ウンスは、医術を磨く為、そんな暇はなかったらしい。」

「なんと!初めて同志の二人で上手く事が運べたのか?」

「再会した日に契を交わした!案ずるな。それから、メヒの名前も妓楼という言葉も禁止だ!」
と言うと、その場を去った。

チェ尚宮は、

「あやつが可愛がるのも仕方ないか…」

ヨンは、妓楼と言う言葉に怯える。

怖すぎる!ウンスが言い放ったほすとくらぶ
と言うことを思い出し、

妓楼、キーセン恐怖症に落ちいったのは、
言うまでもない。