部屋に戻り
「疲れたであろう。少し休むと良い。俺は和尚と婚儀の打ち合わせに行って参る」と部屋を出ると、ウンスは、
「さてと、忙しくなるわ」とまず、
お寺周辺の花を見に行った。近くにいた小坊主に
「ここのお花少し摘んでも良いですか?」と微笑む。
その美しさに小坊主は…
「ど…どうぞ。全部摘んでも良いです。」

ウンスは、赤、紫、白、黄の花を摘んだ。
そして、白くて小さな花を見つけた。
「かすみ草?久しぶりに見たわ。可愛くて綺麗〜。あっ!そうだ!アレに使おう!」
一通り積み終わると部屋に戻って花瓶に生けた。

そして今度は、
ヨンが買ってくれた、薄空色の衣を取り出し、
昨日買った透けてる生地を上手に裁断して、裾に縫い付けた。
「良かったぁヒミン奥様に裁縫を習って」
胸元も手直しして、残った生地で、
ベールを作った。

それから、黄色小さな花の飾りをたくさん散りばめて縫い付けた。金色の紐は、縁取りのように縫い。素敵なドレスに変身した。
「何とかウェディングドレスっぽくなったわ」
あとは、ブーケを作って、花冠を作ればOK。
「あら?ヨン遅いわね?」

その辺を片付けて、ウンスも和尚様のところへ向かった。
途中で、ヨンと出会った。
「遅かったのね?」
「二人の縁や昔話をしておった。」
「私も和尚様に話があるから、ちょっと言ってくるわね」
「俺も行って良いか?」
「ええ、いいわよ」と花のような笑顔をむける。
ああーーっ!俺は病か?可愛くてならん!

和尚様の所へ着くと
「和尚、妻が話があるそうだ」
「これはこれは、むさ苦しい男と話しておったので、心が洗われるようだ!」
「な…むさ苦しくて、悪かったな」

ウンスは、
「とても我儘なお願いですけど、婚儀は、私の住んでいた所の式を挙げたいのです。」
「ああ、ヨンから聞いたが、少しだけここの習わしを入れてから、その婚儀を致そう。」
「ありがとうございます」嬉しそうに笑う。
「ヨンや、良き縁に出会い、真、美しき女人を娶るなど、羨ましい限りだ!幸せになるのだぞ」
二人揃って頭を下げた。
そして、式に関して書いた紙を渡し、指輪も預けた。
「ヨンの指輪も」とヨンは和尚に指輪を預けた。
部屋に戻ると、
ヨンが
「指輪などはめた事がなかったが、外すと何か心許ない。既に身体の一部になったか…」
ウンスは
「ああ、やっと婚儀ね。私、ヨンの事、うーーと幸せにするからね。」

全く!もう!先に言わせてどうする!

「ウンスや…この先、戦に出て離れる事もあろう。だがな、心は置いて行く故。前に言った事覚えてるか?一生守るから俺のそばにいてくれないか?と」
「うん…私のお守りはすごく大変よ」と言ったわ。
「そばにいてくれるなら、死ぬまで離さない、生きている限りずっとと…」ヨンが微笑む。
溢れる涙を堪えきれず
「私も離さない!」

思わず抱きしめた。

一方、王宮に菩提寺から使いの者が来て
「これをチェ尚宮様に」と書簡を置いていった。

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