ウチは戦後の焼け野原だった場所に

 

祖父母がイチから家を設けた

 

土台も古く当時のままの上に

 

建て増しをして建てたもの

 

だから近所の建物に比べると、とにかく古い

 

わけのわからない作りにもなっている

 

ドアがあるのに開けてみたら屋根だったとか

 

押し入れだと思って襖を開けたらベニヤ板だとか

 

木枠のガラス窓はあるけれど外側にトタンが張ってあるとか

 

まるで欠陥住宅みたいな建物

 

 

古民家にしては柱は石の上に乗ってる状態で

 

土台も軟弱な上に柱も細い、、、

 

私が生まれた時には

 

それなりの外観の家になってはいたけれど

 

 

小学校ぐらいになると同級生の男の子たちが

 

「いわじょんちーー お化けやーしーきー」

 

と、まるで「となりのトトロ」の中のカンタの台詞みたいなこと

 

言われたりしていたなぁ、、、

 

それくらい近所にはない古くて不思議な建物なのだと思う

 

入り口には石造りの門柱があって(昔は木製だった)

 

家の周りは背丈より少し低いぐらいのブロック塀に囲まれている

 

自然災害、震災などの心配もあって人が通る路地側だけは

 

ブロックの塀を壊して金属の塀に変えたけれど

 

古い庭木や植木等が至る所に植わっていて

 

パッと見た目がジャングルみたい、、、

 

元々池があった所を祖父が土を入れて庭木を植えたらしい

 

なぜ池を埋めたのかというと、水の入れ替えが大変だったのと

 

ボウフラが沸いて大変だったから、、、というオチ、、、

 

私が生まれたころは池は跡形もなかったし立派な木が生えていた

 

季節折々にいろいろな花が咲く

 

家の中から季節、自然を感じられることは贅沢なことかもしれない

 

野鳥も来る、季節の虫も、、、

 

団地やマンション暮らしの友達が

 

我が家に遊びにくる理由のひとつにそれがあるのかもしれない

 

住み続けてあちこち修繕したり補強しながら住んでいる

 

祖父の代から息子の代になって、、、

 

私たちの代で立て直すこともタブンないかもしれない

 

息子の代で、、、かな、、、

 

建物も流石にもたないんじゃないかなと、、、

 

立て直すか手放すか、、、

 

そういう決断も今後必要になるのかな、、、