少しの雨と少しの風
というわけでオープンです😎
お盆も佳境です❗
最後に盛り上がっちゃいましょう❤
本日は松本がお待ちしております🐻💓
画像はハイランドパーク12年。
1798年、デビッド・ロバートソンによってハイランドパーク蒸溜所が設立されました。
設立当初は蒸溜所名がはっきり決まっていなかったようで、ハイランドパークの他に蒸溜所近くの地名「ローズバンク」「カークウォール」だったという説もあります。
1816年または1818年、ジョン・ロバートソンが蒸溜所の経営権を握ります。
なんとロバートソンは前述した有名な密造者マグナス・ユウソンを捕えた徴税官でした。
この後しばらくロバートソン家の経営がつづきます。
蒸溜所が「ハイランドパーク」と正式に名乗り始めたのもちょうどこの頃でした。
1869年にスチュワート&マッカイ社へ蒸溜所を売却します。
1878年グレンリベット蒸溜所の支配人を務めたジェイムズ・グラントが新たな共同経営者となりハイランドパークはますます躍進します。
1895年になるとジェイムズ・グラントが蒸溜所を正式に購入し、それ以降グラント家による経営が続きます。
1898年ポットスチルを4基に増設。
1937年になると「フェイマスグラウス」を手がけるハイランド・ディスティラリーズ社が蒸溜所を買収します。
1979年初のオフィシャルボトル「ハイランドパーク 12年」を発売し、高い評価を得ます。
1999年 エドリントン社70%とウィリアム・グラント社30%で共同出資して設立された1887カンパニーを通じてハイランド・ディスティラリーズを買収。
以後現在までエドリントングループの傘下で経営が行われています。
仕込み水は、蒸溜所内から汲み上げられるクランティットの井戸水を使用しています(以前は蒸溜所背部にあるカティマギーの泉水を使用)。
麦芽を乾燥させる際に焚くピートはハイランドパーク独自のものを使用しており、ホービースターヒルにある専用のピートボグ(ピート採掘場)から掘り出されたものを使っています。
ピートボグの面積は750ヘクタールにも及び、広大のように思えますが現地で働く職人たちは「後100年掘っても大丈夫だ」と言っているそうです。
ピートを焚いているウイスキーと言えばアイラ島が有名ですが、アイラ島のピートは海藻やコケなどから出来たもの。
しかしハイランドパークで使用するピートの原料はヘザーやシダ・コケなどでアイラ島のそれとはまた異なる特徴があります。
ハイランドパークでは、フォギー、ヤギー、モスという3層のピートを使い分けしており、この草花が混ぜ込まれたピートがハイランドパーク特有のアロマの要因であると評する方もいます。
ハイランドパークでは麦芽の乾燥に40時間費やします。
最初の18時間でピートを焚き、その後コークスで20時間かけて温め乾燥、麦芽を完成させます。
ピートで仕込まれる麦芽のフェノール値は約40ppm。
しかし現在ハイランドパーク自社で仕込まれる麦芽は全体の20%程度で(こちらがピート仕込み)、残り80%はシンプソンズ製のノンピートモルトを使用しています。
したがって最終的な麦芽のフェノール値は10ppm程度に抑えられます。
一度の仕込みに約6トンの麦芽を使用、そこから約3万リットルの麦汁が得られます。
発酵槽はオレゴンパイン製のものとダクラスファー製のもの、そしてカラ松製の3槽が使用され、こちらで発酵が促されます。
カラ松はヴァイキング時代には船材としても使用されていました。
ポットスチルは初留2基、再留2基の計4基。
ちなみにハイランドパークは製麦用のフロアが大きく、全部で5面あり、1面に8トンの大麦を広げることができます。
マッカランと同じエドリントングループ所有の蒸溜所ということもあり、使用する樽、主にシェリー樽にこだわっています。
現在貯蔵している4万樽以上の実に9割以上がシェリー樽とのこと。
ハイランドパークの種類/ラインナップ
ハイランドパーク12年
ハイランドパーク12年は熟成年数12年以上のスパニッシュオーク、アメリカンオークのシェリー樽を掛け合わせて作られました。
熟成に使われるのはファーストフィルのシェリー樽を20%、残りをリフィルのシェリー樽で熟成された原酒となります。
ヘザー漂う穏やかなピート香。シェリー樽由来のフルーティ、スパニッシュオーク由縁のスパイシーさが同居するスタンダードにしてとてもよく出来たボトル。
ボディは厚め、シェリー樽熟成のマッチョな飲みごたえ。
お好きな飲み方でどうぞ❤