みなさん、こんにちは。
お元気でお過ごしでしょうか。
先週、義父が旅立ちました。
ほんとうに急で、四日前にはケーキやピザを食べていたというのに、あれよあれよという間に逝ってしまいました。
一度お見舞いに行って、また週末に来ようと思っていたのに、そのまま葬儀までいることになるとは…
お義父さんの「何でもさっさと決めてやってしまう」性格が最期にも表れていました。
目まぐるしく過ぎる一週間。
何か映画でも見ているような、自分が一人の駒のように動いている不思議な感覚でした。
会場の控室では3泊、その間外に出られる時間が1時間半ほどあり、夫が千秋公園の桜を見に連れて行ってくれました。
まだ咲き始めの桜、屋台、小鳥たちや小学生たちがキャッキャと遊ぶ声。
木々の静けさと明るい音、太陽のぬくもり、風の冷たさ・・・
私は「生きている」んだなと感じました。
秋田では他県とは違った流れでの仏事のようで、先に火葬、お逮夜、葬儀の順。
湯灌の儀というものも行い、初めてのことばかりでした。
ほぼ親戚のみでの葬儀でしたが、やはり葬儀の翌日はぐったり。
申し訳ないと思いながらも、夫より先に新幹線で帰らせてもらうことにしました。
夫に駅まで送ってもらう道中は桜並木が満開で
「お義父さんはこの時期を選んだのかもしれないね」などと話しながら。
秋田新幹線、秋田から盛岡までは初めて乗りました。
初めは後ろ向き、大曲からは進行方向に向きを変えて。
お義母さんに教えてもらったように左側の席に座ると、水芭蕉の群生、ばっけ(フキノトウ)が所々で顔を出し、大曲を過ぎると今度は右側の席で川や滝、盛岡に近づくと山々がちょうど夕日に映え、横に長く伸びる雲が絵画のように見えて
寝てしまうかと思っていましたが、なかなか窓から目を離すことができませんでした。
お義父さんからは「明るくて寛大な愛」を教えていただきました。
そしてお坊さんからは「先に逝かれた方は、残っている時間を楽しい時間、うれしい時間として過ごすように教えてくれているんだよ」という言葉を受け取りました。
自宅に戻った翌日の夕方、ようやく外に出る元気が出て桜を見に行ったら、満開だった桜がもうすでに散っていて、「やっぱりそうなんだ・・」と時間の経過を実感。
飾っていたお花を持ち帰り眺めていると涙が出たり、雀がチュンチュン鳴き出したり、ツバメが前からスイっと飛んで通り過ぎたり、日々癒され、励まされています
不思議と悲しいという感情はあまりなく、前向きな気持ちにさせていただいています。
それもお義父さんのおかげですね。
ほんとうにありがとうございました