きものの魔法は約10年前にかいたものです
きものの魔法 2
私にはイギリスでバレエピアニストという、日本では珍しい仕事をしている娘がおります。ロンドンにあるバレエスクールで働いています。彼女がイギリスに行く前に着付の特訓をしましたので、娘はひとりで着物を着ることができます。
バレエや舞台を観に行く時、パーティに出席する時などに良く着物を着て出かけるそうです。
私も娘の所を訪れる時には必ず着物を持参します。
普段着の紬や小紋でも「ゴージャス!!」と褒めてもらえます。
着物に興味津々ですが、帯結びが不思議でならないようです。
洋服だと必要なネックレスや指輪・時計などの宝石類を身に着けなくても見劣りしないのも嬉しい事です。
染や刺繍を施した豪華な絹地のロングドレスに、揺れる長い大きな袖が付いた着物は、何も付けなくても充分華やかなのです。
外国の方に注目されたり、良い席に案内されても気後れしないで自信が持てるのが不思議です。
きものは日本人を一番素敵に見せてくれるものではないでしょうか。着物の衿は短い首を長く見せてくれます。腰より高い位置に結ぶ帯は短い足を長くみせてくれます。帯の垂れは大きいお尻を隠してくれます。
何より、着物の日本の色と白い衿もとは私達の顔色をキリリと明るく綺麗にみせてくれます。
ぎっくり腰になった時、病院でもらったコルセットより帯を締めていたほうが、圧迫感がなくシッカリ支えられて楽でした。
帯を締めてると猫背になれません。
着物は世界の民族衣装の中で最も美しく、素晴らしいものです。
こんな日本にしかない着物、着ないともったいないと思いませんか。もっともっと、日本で、世界で着物を着る人が増えて欲しいと願っています。

