シリーズ名とコンセプト的な解説。 | 輝石工房 精霊石の箱庭 北林竹二

シリーズ名とコンセプト的な解説。

諸々解説自体が足りてない状況ですので、ざっくりとですが解説を入れてみようと思います。

 

先ず最初に書いておくべきは・・・・・・・

 

私は 「乾式研磨職人」であり「美術工芸作家」としてストーンナイフ(打製石器及び磨製石器)の制作及び販売をしているストーンナイフ(磨製石器)専門のカスタムナイフメーカーです。

屋号は「精霊石の箱庭」  

 

そして私の製作するストーンナイフの総称が「精霊石の御守り刀」です。

 

精霊石の御守り刀の名称は、私の製作するストーンナ全ての総称ではありますが私のメインデザイン及びカスタムデザインで製作するフル装備状態の一点物を直接指す名称(シリーズ名)です。

精霊石の御守り刀のメインコンセプトは「パートナー」

 

人類は太古から石をお守りとして大事にしてきました。刃物の時代になると守り刀の文化が広がります。

 

この「お守り」と「守り刀」をあわせて「御守り刀」

 

精霊石の御守り刀という文化を広げていきたいと考えています。

 

持ち主の方が自身の未来や運命を切り開いていくためのパートナーとしていただけたらと願っています。

 

自身の願いを込める品物が「形」だけの品物だとしたらどうでしょうか?

 

魂は刀身に宿り、想いは刃にのり征く道を切り開いていくものです。

 

ですので、可能な限りの技術を尽くして「本気の磨製石器・ストーンナイフ」に仕立ててあります

 

 

 

一点物とは別に、サブカテゴリ的にシリーズ名を持つものもあります。

 

「精霊石の御守り刀・ライトユーティリティ」や「精霊石の御守り刀・メールオープナー」などがそれです。

 

用途やサイズに「意味をもたせた」シリーズ・・・・・・・・・言うなれば「使う事前提のシリーズ」でもあります。

 

素材の物性やかなり繊細に仕上げてあるものですので、「無理は禁物」ですが、そこは用途用法を御理解の上使用していただければ概ね大丈夫です。

 

修繕不能な破損でない限り、仕上げ直しも可能です。(一点物も同じ)

 

ライトユーティリティとメールオープナーは価格的に一点物の精霊石の御守り刀よりは購入しやすい価格帯なので、エントリーモデルとして購入される方もいらっしゃいますし、それぞれのシリーズでコンプリートを目指してる方もいらっしゃいます。

 

精霊石の御守り刀・ライトユーティリティ。

ライトユーティリティは「軽作業レベルで使用していただけるデスクナイフ」

 

日本の切り出しナイフをベースに考えて制作してある「片刃のナイフ」です。

 

無駄を削ぎ落として可能な限りシンプルに、そして耐久性を重視したシングルコンベックスエッジを備えてます。

 

上でも書いたとおり「無茶は禁物」ですが自宅の机の上や引き出しに入れておくと、何かと便利に使えます。

 

精霊石の御守り刀・メールオープナー。

呼んで字の如く、封筒開け用のネックナイフです。

 

自宅・・・・というよりは会社勤めの事務方の人向け商品という構想で始まったものです。

 

「仕事柄封筒を頻繁に開ける・・・・・・・けど、カッターやハサミを首に下げるのは・・・」

「両手が塞がるのはヤダ」

「ちょっとはおしゃれなのがほしい・・・・」

 

という声に脊髄反射的につくってみたら意外と好評だったのでそのままシリーズ化したものです。

 

インテグラル(一体成型で石だけ)でつくってあって胸の位置にちょうどくるので、「御守り」のイメージに近いのも特徴です。

 

そして新シリーズが加わります。

 

精霊石の御守り刀・マイスト。

以前からたまに制作はしていた物で「両刃ユーティリティ」と呼称していました。

 

ライトユーティリティの刀身の素材の中から良さそうなものをピックアップし直したり、一点物にできそうなクオリティーなのに大きさが微妙に足りない素材を元に制作しています。

 

作り始めた最初の頃は、片刃のライトユーティリティを両刃に仕様変更しただけ(だったと記憶)の物でしたが、あるきっかけで精霊石の御守り刀の一点物寄りの仕立てにさらに仕様変更したものに変わりました。

 

つまり、アウトラインはライトユーティリティの刀身と同じだけど、刀身の作り自体は一点物と同じ仕様、ハンドルも一点物をやや簡略化しただけで、カバーも一点物用の「ルガト革」を使用・・・・・・なので、「ライトユーティリティの上位版」と言うより「精霊石の御守り刀のミドルモデル」的な立ち位置となっております。

 

ここで気になってくるのがシリーズ名。

 

ユーティリティの名前を組み込んでしまうとどうしても「ライトユーティリティ寄り」に思われてしまうのではないかという懸念。

 

これを払拭してより「ミドルモデル」らしいシリーズ名を・・・・・・と考えた次第です。

 

新名称は「マイスト」・・・・・・造語です。

 

ドイツ語のマイスターと英語のマストにちなんでます。

 

マイスターは俗に匠とか職人(・・・だったかと)

 

マストはスペル違いで船の帆柱のmasutと大事なこととか欠かせないことのmust。

 

マストアイテムとかのマスト(must)ですね。

 

「トップライナーとして活動している職人が新シリーズとして打ち立てる帆柱として、そしてシンプルデザインを好まれるお客様向けのマストアイテムになることを願って」

 

というコンセプトです。

 

以上がシリーズ的なところの解説となります・・・・コンセプト解説も入りましたが。

 

あと・・・・・・最後に一つ。

 

打製石器を使い始めたことで人類は文明・文化を文字通り切り開いてきました。

 

刃物は生活を豊かにする人類共通の友であり利器です。

 

武器ではありません。凶器でもありません。

 

武器として振るうことのない世界であることを願っています。

 

凶器として振るうことを絶対にしてはいけません。

 

長文にお付き合い頂きありがとうございました。