注文のダブルグライドを作る・5回目 | 輝石工房 精霊石の箱庭 北林竹二

注文のダブルグライドを作る・5回目

柄・ハンドルを作っていきます。 ちょこちょこ写真を撮ってたらトンデモな枚数になったので要所要所で^^;


ブレイドの厚みをみます。 この厚みでセンター材を仕上げます。
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打ち合わせで、銀座向けに作ったダブルグライドの素材とラインで作ることに決まったので、その時のパターン(型)から切り出します。
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平面出しをするので、削りしろをコンマ0,5以上は確保します・・・・・・・・・・・昔はがっちり1mm以上確保してないと無理でした・・・・・・・・道具的に。 テーブルソーは良い道具です。使い方間違うとえらい目にあいますからみなさん気をつけてください。
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平らな御影石の板の上にペーパーをつけて手で厚み出しをしていきます。ベルトグラインダーは使いません。
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センター材ができたら、両サイドのグリップ材をセンター材のアウトライン+2mmくらい外をバンドソーで切り出してから、テーブルソーで厚み調整しながら切り分けます。
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素材の切り出し終わり。
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センター材にソングホール用の穴を開けて・・・・・・
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センター材をガイドに使ってグリップ材にも穴を開けます。
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私の作るナイフは基本コンシールタイプ(サンドイッチ系)なのでセンター材のブレードが納まる部分に切り欠きをいれます。 エンピツでマークを入れて・・・
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切り抜いてブレードとのフィッティングをみます。
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センター材+グリップ材+2mmくらいの長さにソングホール用のパイプを切っておきます。
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30分タイプのエポキシ接着剤でしっかり貼り合わせます。ソングホールのパイプにもしっかり絡めて押し込みます。
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両面貼り合せた所。
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クランプで固定します。 力いっぱい締めるとセンター材を圧迫してブレードが入らなくなることがありますから、手加減をしつつ固定していきます。
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本日はここまで。


そうだ、エポキシの接着剤についていくつか。


以前は作業速度重視のつもりで5分タイプでしたが、今は30分タイプを使ってます。


何で変えたかというと、5分タイプは作業可能時間が極端に短すぎて、接着剤の粘度が見る見る変わってしまう・・・・つまり安定した接着作業をする時間が無い。  5分タイプと30分タイプで実用硬化時間の差が15分くらいしか違わない。 


と言うのが理由です。


特に接着作業時間が重要です。 エポキシ接着剤はA・B液を混ぜて使うわけですが、この混ぜる時間が短いと硬化不良が発生します。 当たり前の話ですけどね^^;  


今は最低でも1分は混ぜるようにしてます(←ここが一番重要)。 混ぜるのに1分使うと5分タイプだと・・・・・・気がつくと粘度が上がってあれよあれよと固まってしまうわけです。


今回みたいに作るのが1個だけであればそれでも間に合うと思いますが、ショー用に複数個を同時進行で作るようなときは、硬化時間に余裕を持って作業時間に対しても余裕を持ったほうが、より良い結果になります。


と言うことで、極度に時間的余裕が無い・使用量が極少なくて済む・接着作業時間が3分あれば充分!・・・・では無いのなら30分タイプがお勧めですと言うオチでした。


実際楽ですよ~。