お友達と遊ぶ予定だったんですが、今週はまだ「希望のかなた」の公開が継続中だとわかったので、付き合ってもらって一緒に見てきました。来週も上映してるか未定なので。
シリアからの難民が、偶然たどり着いたフィンランドで、難民申請をしながら生き別れになった妹を見つける手立てを探す話をコメディータッチで描いた、娯楽・兼・問題提起の物語。
でも、そもそもわたしが見たいと思った理由は、ポスターの色合いなんですよ。キッチュな色遣いの監督さんだと思って。わたしが好きな映画の「ベティー ブルー」「エリザとエリック」「ミューラー探偵事務所」(みんな古いマイナーな映画だね…。ミューラーは色合いよりもライティングが好きだったのかも)なんかに通じる、ビビッドでキッチュな色合いだと、なぜか物語に入り込みやすいのね。新しめの映画では「僕のバラ色の人生」がそんな色合いの映画でした。
辛かったり酷かったり問題があったりのストーリーでも、色合いがファンタジーや夢を感じさせて光を見せてくれると、わたしには入り込みやすいのかも。
実際の映画は、予想に反して、人の優しさを描いた感じになってて、明るい気持ちになれる映画だった。
フィンランドの現実に怒りを感じた監督が描いた、人間らしさの物語って気がした。シリアから来ても難民認定がなかなか認められない現状や、難民排斥の極右の若者達の暴力行為。
わたしがそんなシーンを見たうえでも、人の優しさを描いた側面を強く感じるのは、わたしが日本人だからかもしれないですね。
もともと“年間3,500程度しか”難民を受け入れていなかったのに、シリア・イラク難民の急増で年35,000人の難民を受け入れたフィンランド。その中で納得できない形で難民申請が拒否される姿や、急増する難民に対する反発による暴力の描写。
でも、日本の難民認定数って申請者約11,000人のうち、30名弱(2016年)でした。ただ受け入れればいいというわけではないとは思います。難民をやたら受け入れても、日本が彼らに寛容な社会でちゃんとした生活ができないなら、悲しいよね。
でも、世界の国々との取引の中で反映してきた日本として、このままで良いとは、とても思えないんですよね。
という色んな事を、遠く離れた日本で見たわたしにも考えさせてくれて、そのうえでちゃんとコメディーとしても見れる映画って、良いなって思いました。フィクションだから、娯楽だからこその伝える力って言うのかな? そんな物を感じました。
監督さんの作風だと思うんですけど、淡々とした無表情系コメディーで、わたし的にはツボに嵌る映画ですけど、好みはあるかも。でも、これが笑えない人でも感じるところは沢山ある良い映画だと思います。