ワインのコルク抜き
ワインを飲み始めた頃は、コルク抜きに取手の横棒の中央にT字型にスクリューの付いたシンプルなコルク抜きを使っていた。しかし、スクリューを捻じ込んでからコルクを引き抜くのが大変で、両ひざにボトルを挟んで力任せに引き抜かなくてはならない。もう少し楽なのは無いかと探して、空気圧入式と言うのを買って来た。空気を圧縮するポンプに注射針が付いたようなコルク抜きである。コルクを通り抜けるまで針を差し込み、手動でポンプから空気を圧入するとコルクが浮き上がって来て抜ける。暫くこれを使っていたが、空気の圧力でボトルが割れると言う事故が起こったと言うニュースに、この使用を止めた。
次に使ったのはバタフライ式と呼ばれるタイプで、スクリューをコルクに捻じ込みバタフライの部分を押し広げるとコルクが抜ける。比較的楽にコルクが抜けるが操作に時間が掛かり、また、スマートさに欠けるように感じた。
飲食店でワインを飲むと、どこでもコルクを抜くのにソムリエナイフを使っているのに気付き、20年位前からヘンケ製のソムリエナイフを使うようになった。非常に頑丈に出来ていて、スクリューの先端部の鋭さも落ちない。以前にワインバーのソムリエから、ヘンケル製なら一万本位は抜けると言われた位である。20年の間に2千本位抜いたような気がするが、以前はカチッと止っていた本体と梃子との接合部が、緩くなった。実用上は何の問題もないのだが矢張り時の流れを感じる。それと頑丈な反面、スクリュー部が太いためにコルクが欠けたり割れたりし易いと言う欠点もある。そこで新しいのに買い替える事にした。私の知る範囲内では、フランスのライヨール(ラギヨールとも呼ばれる)製のソムリエナイフが最も美しい。曲線状になった本体部が芸術品のように見事なのだ。しかしネットで調べると、1本が2万5千円前後もするので手が出ない。仕方がないので、宝塚阪急のワイン売り場にあった1本900円のソムリエナイフを買って来た。メーカー名は分からず、梃子の部分にITALYと刻印が入っている。ヘンケルに比べて本体部が長いので使いやすい。これをワインが飲めなくなるまで使い続けようと思っていた。
ところが先日、ホームセンターで電池式コルク抜きと言うのを見掛け、衝動買いをした。値段は約2400円だった。
単3型電池を4本入れるようになっていて、使い方は極めて簡単である。写真のようにボトルの上にセットして、ボタンを押し続けると自動的にスクリューがコルクに捻じ込まれ、続いてコルクが持ち上がって抜ける。当分このコルク抜きを使い続ける積りでいる。