井山名人の十段位獲得
昨日、井山名人が五番勝負の5局目で張栩十段を下し、十段位を奪取した。1勝2敗とカド番に追い込まれた井山名人が4局目を制して2勝2敗となり、挑戦手合いは最終局にもつれ込んだ。先番の井山が手厚く打ち張栩が足早に地を稼ぐ展開となったが、右辺に井山が打ち込み激しい競り合いが続いた。上辺から中央にかけての両者の石の攻め合いが井山からの一手ヨセ劫となり、素人目には井山が敗勢となったように見えた。しかし、井山は右下隅の白の大石に対して多数の劫ダテを用意していた。結局劫に競り勝ち、左下隅の黒石は取られたものの右下隅の数子をもぎ取った時点で勝勢を確立したようだ。劫を得意とする張栩に劫を競り勝った事で、この最終局は井山にとって記念すべき一局となった。ダブルタイトルホルダーとなった井山は、近いうちにマルチタイトルホルダーとなる事だろうと信じている。