前回②からの続き。

4作品目は、「ほどなく、お別れです」。

こちらも原作は未読だが、「国宝」を見た際に映画館で知り、次回来たときに見ようと思っていたうちに、新しい仕事や勉強が始まり、気づいたら公開終了してしまい、残念ながら見逃した作品だ。

ついにU-NEXTで配信されることになり、ポイントを使って視聴する。


内容は、浜辺美波演じる就活中の美空が、目黒蓮演じる葬祭プランナー漆原と通じて、成長していく話である。


葬祭に纏わる映画となれば、涙なしでは語れない作品だろう。

それも美空には、故人の霊を見ることができ、話せるという設定。

故人の無念や、生きていたときに言えなかった本心を遺族に伝えるであろうことは必至となり、感動作間違いなしの期待が膨らむ。


赤ちゃんを身籠った妻との死別、ずっと闘病していた幼い女の子の病死。

確かに終始涙腺が緩み放しだった。

そして、志田未来、永作博美からもらい泣きし涙腺が崩壊する。


それに祖母役の夏木マリの渋い演技が素晴らしい。

「里見八犬伝」「毎度おさわがせします」「医龍」のときのような、私が知っているメイクの夏木マリではなかったので、最初誰だかわからなかった。

勝手に思っているだけかもしれないが、彼女の代名詞でもある強い(ときには意地悪そうな)女性役だけでなく、しんみりとした役も演じられていることに感動し、この映画の脇をしっかり固めてくれている。


ただ、それぞれの話のテンポが単調になってしまっており、山場での盛り上がりに欠けているような気がする。


また、美空の死者と会話できる設定をもっと活かした演出にして欲しかったとも感じた。

棺の中にオムツを入れて欲しい、別れた旦那に会いたい、嫁姑で言いたいことが言えなかったなど、別に霊が見える設定でなくても推測できる範囲の内容だった。


せっかく内容設定の良い作品だったのに、捻りが足りない分、残念で仕方がない。


何も期待もせずに鑑賞したら、満点なのだろうが、勝手に感動を求めすぎて、私には拍子抜けだったので、評定は偏見に満ちて5段階で⭐️4。