クローバー権力ってものすごい…クローバー

 

 

「ショーメ

時空を超える宝飾芸術の世界」

 

三菱一号館美術館

 

観て参りました。

 

ポスターになっているの↑は、

「麦の穂のティアラ」フランソワ・ニト

 

ナポレオンの皇妃ジョゼフィーヌが好んだ麦の穂は繁栄と多産の象徴でした。

 

このティアラの前でどれくらいの時間を費やしたことでしょう。

ため息が出るというのはこういう事なのですね。

 

 

 

「カールのティアラ」

ジョゼフ・ショーメ 1907年頃

 

 

ショーメはナポレオン1世と皇妃ジョゼフィーヌの御用達ジュエラーとして、装飾芸術の傑作を数多世に送り出しています。

 

 

 

右:「戴冠衣装の皇帝ナポレオン1世」

フランソワ・ジェラール1806年

 

左:「皇帝ナポレオン1世より贈呈された   教皇ピウス7世のティアラ」

金細工:アンリ・オーギュスト

マリ・ニト(ショーメ創業者) 

フランソワ・ニト(マリの息子・当時26歳)

 

 

展示の一番最初の部屋がこの有名な肖像画で始まります。

1804年、ノートルダム大聖堂で皇帝の戴冠式があり、その時の衣装に身を包みあらゆる権力の象徴に取り囲まれたナポレオンです。

この時の宝石のセットの担当をしたのが、ショーメの創業者マリ・ニトです。

 

そして、その部屋の少し奥まったところに右の王冠がありました。

戴冠式に出席した教皇に感謝の意を表明するために贈られたものです。

 

通常はバチカンにある物です。

日本で拝見できるなんてあり得ないことです。

サイズも想像以上に大きいのです。とにかく驚かせる一品です。

 

この王冠の前には専属のガードマンが立たれていました。ですよね。

 

 

 

 

「パンジーの花のティアラ」フォサン1850年頃

 

パリの高級ブランドの集まるヴァンドーム広場において、ショーメはもっとも長い歴史を誇るジュエラーです。

フランス革命直前の1780年から美しきアート作品でメゾンの優雅な礎を築いています。

 

 

「バロックの真珠のティアラ」

ジョゼフ・ショーメ 1920-1930年頃

 

「ナポリ王妃カロリーヌ・ミュラ(ナポレオンⅠの妹)のインタリオ・ティアラ」
ニト父子1810年頃
 
ナポレオンとジョゼフィーヌの時代の流行「古代趣味」のティアラです。
この真珠はミキモト製です。
なんだか嬉しい!
 
 
 
「アメシストのティアラ」
フォサン1830年頃
このティアラについては、気になること有。また別途書かせてください。→★
 

 

「野ばらとジャスミンのティアラ」
フォサン1830年頃
このティアラについても、気になること有。また別途書かせてください。→★
 

 

「ナチュール ドゥ ショーメ」コレクション

ローリエのティアラ「アポロンの蒼穹」2016年

 

 

「 「ロイヒテンベルク」として知られるティアラ」
フォサン 1830-1840年頃
 
エメラルドの施された自然主義を表すティアラです。
付けて歩くと花が揺れる作りだそうです。
 
花の部分はどれも外して、髪飾りになるのだそうです。
 

 

 

「ペイン・ホイットニー夫人(ガートルード・ヴァンダービルト)の翼のティアラ」

ジョゼフ・ショーメ 1910年

 

 

 

「カーネーションのティアラ」

ジョゼフ・ショーメ 1905年

 

 

 

「オークの葉のバンドーティアラ」

ジョゼフ・ショーメ 1913年

 

ヘアーバンド型のティアラをバンドーと言います。

比較的カジュアルに用いられたそうです。

カジュアルがピンときませんが、この辺りまで来るとだんだんゴージャス感も麻痺してきているので、カジュアルな気がしてきましたあせる

 

 

「「ラブリフ」のバンドー」

ジョゼフ・ショーメ 1914年

 

 

 

「ブルボン=パルマとして知られる フクシアのティアラ」

ジョゼフ・ショーメ 1919年

 

 

 

「「ジョゼフィーヌ」ティアラ」 2012年

 

 

 

 
「「べスボロー」のティアラ」 
マルセル・ショーメ 1931年
 
 
 
 
「「ド・タルーエ」のスクロールワークのティアラ」
ジョゼフ・ショーメ 1908年
 
 
 
「ローリエのティアラ 」
ジョゼフ・ショーメ 1920年
 
 
「ナチュール ドゥ ショーメ」コレクション
ティアラ「鮮紅色の情熱」 2016年
 
王権を意味するユリの花が施されたものです。
大きなユリは取り外してブローチになるのだそうです。
 
 
「ヴェルティージュのティアラ」
スコット・アームストロングによるショーメ 2017年
 
 
 
 
豪華なのに下品にならないところがショーメの素晴らしいところなのでしょう。
 
 
 
「戴冠!ティアラの芸術」のコーナーは写真撮影できました。
嬉しい♪
 
今回、写真撮影できないけど素晴らしい物が沢山でした。
 
 
ティアラやブローチだけでなく、ウォッチや垂れるベルトや印鑑、カップ、シガーケースなどなどあらゆるゴージャスな品が並んでいました。
 
よく見たらフリンジが何連ものパールでできているとか、あり得ないレベルです。
 
 
 
一対の「マンシーニ」髪飾り
フォサン父子 1840年頃
 
両頬にしだれる一対の髪飾りは、揺れるダイヤモンドのフリンジが女性を魅力的に輝かせたそうです。
 
 
 

宝石の他にも、マリーアントワネットの日本の漆器コレクションである硯箱等も展示されていました。

このジャポニズムの品は前から見たかったので、感激です。

 

フランス革命期に王室の貴重品が流出または破壊されるのを食い止めるのに、ショーメは尽力したそうです。

そのおかげでこうやって素晴らしい品を拝見することができました。

江戸時代の日本製です。

 

ショーメの伝統と歴史を紹介する日本初の展覧会。

価値ありですので、是非観てください。

 

 

 

 

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