以下は、同性婚を認めるか否か、私たちの国の政治の中心にいる人物が、首相官邸で記者団に対し語った心情。
「隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」
同性婚の合法化について、「（ほかの首相）秘書官も皆、反対だ」
「認めたら、日本を捨てる人も出てくる」とも語った。
と語ったそうだ。後で謝罪、撤回しているので、真意は定かではないが、これは酷い。。
隣に住んでいたら嫌だって、なんだそれ。見るのも嫌って、気持ち悪いとか言いたいのでしょうか？ 僕から言わせれば、そんな風に思っている「あなた」のような人を見るのが嫌だと言ってやりたい。考え方が気持ち悪いから。というか、小学生の発想から成長して無いのでしょうか。
これだけ多様化とか言っている中で、政治の中枢の大人の考えがこれは、あまりに残念だ。僕は、同性婚への反対や、LGBTへの差別的発言に憤っているのではない。あたかも自分は普通とか思っているような鈍感な人間が、政治を引っ張る立場にいることが何より残念だ。
僕はある意味で、価値観の広さ、柔軟さは、経験に比例する要因が強いと思っている。単に知ってるか知っていないか。経験したかしてないかそれだけだ。つまり、価値観の狭い人間というのは、それだけ、一定の価値観の中で生きてきた（生きてこれた）ということだ。大人がそれっぽい表情で、僕はこう思う！なんて言うと、なんだかそれっぽく聞こえがちだが、騙されては行けない。そもそも、大した意見など持っている人など多いハズもなく、そもそも、激動の人生、経験値を持った人だって一握り。つまり、せいぜい家族の影響（真似）ぐらいなもので、あとは全て、その人の人生や環境で得た経験値が、その人の価値観のベースとなる。一定の環境でしか生きてこなければ、一つの色合い、モノトーンな価値観になる。一方、貧乏、エリート、芸術、スポーツ、自営業、大企業、なんでも良いが、色々なフィールドを生き抜いて来たなら、その人の価値観は、カラフルであり、多面的だろう。貧乏人の気持ちは、実際に貧乏した人にしか分からない。僕のように、音楽家として生きる人の気持ちは、実際に音楽家として人生を生きた人にしか分からない。
つまり、LGBTの気持ちも、彼ら、彼女らにしか分かるハズもない。
僕にだって分からないし、政治家にだって分からない。ここまでは、一緒なんですよ。
でも、分からないのその先が大切だ。他者を分ろうとする気持ちが大切だ。そして、自分を疑う気持ちが大切だ。仮に分からないくても良いから、せめて邪魔はしないであげて欲しいし、繰り返しになるが、本当にそういった価値観ならば、少なくとも、様々な意見を、まとめて政治をリードする立場は向いていないのでは？と言ってあげたい。
政治家だからといって、そういった信条までも縛られるべきではないし、そこは自由であって良いと思うけれど、でも政治家なんだしね、そんな配慮もできないならば、単純に、その発言だけで、外身だけで嫌われて、真意も分からないまま選挙に落ちるっていう、つまらん結末を産んでしまうのもまた、生産性が無い。
僕は、基本的に政治家や官僚の人って頭いいと思っているのですが、人間の価値と言う意味では、頭の良さも色々な良さがある訳だが、お勉強的な頭の良さ、頭の回転的な意味での頭の良さに加えて、人間的な成熟度、優れた感性とかを持ち合わせた人が、政治を取りまとめるべきと僕は考えるので、そういった意味では、今回の発言をした人が、その3つ目が足りないのかなと思ってしまう。
そうでないと言うのなら、是非、政治の世界で、今回のマイナスを挽回して欲しいところだ。
ちなみに、同性婚って皆さんどう思いますか？ 同性婚カップルがお隣さんだったら、見るのも嫌ですか？ この国出ていきますか？
僕の意見はと言えば、そもそも何で反対なのか理解できないという位置にいます。動物だって、両生類とかいますしね？ 女性より綺麗な顔した女みたいなイケメンとかね、僕より腕力のある女性とか、男より年収が高い女性とか、女より料理が得意な男とか、色々いますよね？ そもそも、自分がLGBTでないとして、LGBTのことに反対する理由がないですよ。ある意味、関係ない案件ですしね。でも、彼らは何かしらで、同性婚が認められた方が便が良いから、それを認めてくれと訴えている訳ですよね。
困っている人がいる。→ なるだけ助ける
これ、完全に行政の仕事ですよね。一般人の意見でどーのこーのではない。僕の中では、感情論出なく、ただの事務作業だ。
それくらい、なぜ反対者がいるのが全く分からない。認めるとか認めないとか言うけれど、誰もあんたに認められたいとか思ってないぞと言ってやりたいし、そもそもあなたを気にしてすらいない。だからこそ、他者のことなど、どうでもいい。好きにすればいい。自分には関係ないんだし。それくらいの割り切り方で、丁度よくないか？と思う今日この頃。常識なんて、あってないようなもんだ。