私たちは毎日、この3次元の物質世界の中で生きています。

上があり、下があり、前後左右がある。

身体には重さがあり、地球の重力に引かれながら歩き、座り、眠り、日々を過ごしています。

物質として生きている以上、私たちはこの物理法則から完全に離れることはできません。

けれど、ここにとても面白いことがあります。

身体は重力に縛られていても、思考や意識まで重力に縛られる必要はない。

もしかすると、人間が持っている本当の自由とは、ここにあるのかもしれません。

8月12日と「多次元的な智慧」

8月12日は、ものごとの成り立ちを、これまでとは違った角度から捉える「多次元的な智慧」に意識を向ける日、と考えてみると面白いと思います。

ここでいう智慧とは、単に知識を増やすことではありません。

「あれを知っている」
「これを勉強した」

という情報量の話ではなく、

一つの出来事を、一方向からだけではなく、さまざまな方向から眺める力。

そんな感覚です。

私たちは普段、自分でも気づかないうちに、ものごとをとても平面的に見ています。

成功か失敗か。

正しいか間違っているか。

良いか悪いか。

味方か敵か。

前に進んでいるのか、後退しているのか。

ついつい、どちらか一方に答えを決めたくなります。

でも、本当に世界はそんなに単純なのでしょうか。

平面から、360度の球体へ

たとえば、一枚の紙に描かれた世界を想像してみます。

そこでは右か左、上か下という見方しかできません。

けれど、その紙を立体にして球体にした瞬間、見える世界は一気に広がります。

前から見る。

後ろから見る。

上から見る。

下から見る。

斜めから見る。

そして少し離れたところから全体を見る。

同じものでも、立つ場所によってまったく違って見えてきます。

これが僕のイメージする、

「360度の思考」

です。

人生も同じなのかもしれません。

その瞬間には「最悪だった」と思った出来事が、数年後に振り返ると、

「あれがあったから今がある」

と思えることがあります。

失敗だと思っていたことが、方向転換のきっかけになる。

嫌な人だと思っていた相手が、自分の中にある何かを気づかせてくれる。

遠回りだと思っていた時間が、後になって必要な準備期間だったと分かる。

つまり、

出来事そのものが変わったのではなく、見る角度が変わった。

それだけで世界の意味は大きく変化します。

「正しい・間違い」だけでは見えない世界

僕たちは、小さいころから答えを求めることに慣れています。

テストには正解がある。

仕事にも正しい方法がある。

社会にも常識がある。

もちろん、それは必要なことです。

でも人生のすべてに、たった一つの正解があるとは限りません。

ある人から見れば正しいことが、別の人から見れば違って見える。

今日の自分には必要のないものが、5年後の自分には必要になることもある。

反対意見に見えていた二つの考え方が、もっと大きな視点から見ると、実は同じものを別方向から説明していた、ということもあります。

「どちらが正しいのか?」

だけではなく、

「どちらから見ると、そう見えるのだろう?」

と考えてみる。

この問いを持つだけで、思考はずいぶん自由になります。

身体には重力がある。でも意識には?

僕たちの身体は地球に引っ張られています。

ジャンプをすれば、また地面に戻ってきます。

どれだけ願っても、身体だけで自由に空を飛ぶことはできません。

でも、意識は違います。

目を閉じれば、一瞬で昔の記憶へ行くことができます。

まだ起きていない未来を想像することもできます。

富山にいながら、エジプトの砂漠を思い浮かべることだってできます。

宇宙の果てを想像することもできます。

身体は「今ここ」にいても、思考は時間や場所を超えて動くことができる。

そう考えると、

意識というものは、もともと重力のない世界を生きているのではないか。

そんなふうにも感じます。

心にも「重力」がある

ただし、僕たちの心には、物理的な重力とは別の重力があります。

それが、

「常識」

「思い込み」

「過去の経験」

「人からどう思われるか」

「普通はこうするもの」

といった固定観念です。

これらは目には見えません。

けれど、とても強い力で僕たちの思考を下へ引っ張ります。

「そんなことできるわけがない」

「自分には無理だ」

「昔失敗したから今回も駄目だろう」

「みんながそう言っているから」

そう思った瞬間、自由だったはずの意識が急に狭い世界へ戻ってしまいます。

だからこそ、ときどき自分に問いかけてみる。

「本当にそうなのだろうか?」

と。

否定する必要はありません。

ただ一度、自分が信じているものを別の角度から眺めてみる。

それだけでいいのだと思います。

悩みの中にいるときほど、視点を動かしてみる

もし今、何か悩んでいることがあるなら、

その問題を360度から眺めてみる。

相手の側から見る。

第三者の立場から見る。

10年後の自分から見る。

子どもの頃の自分から見る。

逆に「この出来事が自分に何かを教えようとしているとしたら?」と眺めてみる。

すると、それまで壁に見えていたものが、実は扉だったことに気づくかもしれません。

問題がなくなるとは限りません。

でも、

問題との関係性が変わる。

それだけで、苦しさはずいぶん変わってくるものです。

8月12日、内なる冒険へ

8月12日。

この日をひとつのきっかけとして、自分の思考を少しだけ自由にしてみるのもいいのではないでしょうか。

いつもと違う角度から仕事を見る。

苦手な人を違う角度から見る。

自分自身を違う角度から見る。

そして、今まで

「こうでなければならない」

と思っていたものを、一度だけ手放してみる。

世界が変わるというより、

世界を見る自分の位置が変わる。

すると、それまで見えなかった景色が現れてきます。

僕たちが生きている世界は、きっと想像している以上に立体的です。

表だけではなく裏があり、

右だけではなく左があり、

上から見た姿も、下から見た姿もある。

そして、そのすべてを含んだところに、本当の姿があるのかもしれません。

身体は今日も地球の重力の中にあります。

でも心まで、同じ場所に固定しておく必要はありません。

心をふっと重力から解き放つ。

平面の世界から抜け出し、

360度へ。

さらにその先へ。

8月12日は、

自分の中にある「ものの見方」という扉を開き、

多次元の世界へ踏み出す、内なる冒険の日。

そんな一日にしてみるのも、面白いのではないでしょうか。