7月21日に行ってきた館山。

東京駅からの高速バスで往復しました。行きは早朝なので、まだアクアラインは渋滞していませんが、帰りはそもそも房総半島のなかで詰まりはじめるので、所用2時間の予定が2時間45分かかりました。たったの45分遅れなら、まだよいほうです。

その館山ですが、行きはバス停とタクシー乗り場しか使わないので、よくわかりませんでしたが、帰りのバスのキップを買うのにバスターミナルというか、待合室に入ってみてびっくり。

 



去年まであった、友人のキップ窓口にシャッターが降りており、自動券売機1台だけになっています。天井近くのディスプレイに出ていた、運行状況・渋滞状況の画面も、自分でスマホで見てね、ということで、消えた画面にバーコードが貼ってありました。

さらに閉まった窓口には、横浜便・羽田便は廃止となりました、とあります。

駅前では建物がひとつ解体されているところでした。あれはおそらく、以前に入ろうとしたら、もう少しで閉店なので、と断られた(まだ昼間ですよ?)カフェのようなお店だろうと思います。

外房線の電車がそもそも1時間に1本程度なので、これでは首都圏からは不便過ぎます。せっかく、東京や千葉からは手軽な海水浴場もあるのに、利用者がないから交通の便が悪くなるのか、交通の便が悪いから人がこないのかわかりませんが、このまま行くとどんどんさびれて行くのでしょう。

以前は館山基地でのイベントの際は、その往復を狙ったタクシーが何台もいたものですが、今回は行きについては待たないとならなくて焦りました。帰りも思ったほど乗ってもらえないのか、今度はタクシーが余っていました。

あれでは、観光、というか、人にきてもらう関係の産業はもう成り立たないでしょう。漁業と果樹栽培等はあるようですが、もう来年にはそもそも高速バスでさえあるのかどうか疑問です。バスは往復満席でしたが、それは明らかに館山基地へ行く、行ってきた人のためでしょう。

何年か前に木更津に泊まって行ったときも、1時間以上の乗車でなんだかくたびれてしまったし、では来年例えばバスがなくなったので金谷あたりに泊まってまで行くか、というと、それは疑問です。

何か起死回生を狙わないと、このまま町がなくなりますよ。館山。あの豊かな海があるのだから、なんとかならないものでしょうか。来年も訪れることができるように期待しています。