先週の水曜に届いたばかりで。

充電やら時刻設定やらもそこそこに、昨日の「川崎ブルーインパルス」に持ち出ししました。迷いましたが、この先の夏の航空祭本番(松島・三沢)までに場数を踏んでおこう、という考えもありました。

初代のOM-1を一昨年から使っておりますので、そう飛躍的によくなっているわけではないのだろう、などと思っていましたが。いや、これ確実によくなっていますね。外見はほぼ変更なしですし、受光素子もそのままですが、ナカミ、ソフトウェア的にまったく違うものになっています。

 



最初に、あら、と思ったのは明るくて解像力の高いビューファインダーです。これについては、最近のカメラってビューファインダーくらいしか自慢するところがないのか、という記事も読みましたが、あれを書いた人が動体を撮らない、撮ったことがないのは明白ですね。動くものを追いかけながら、それがいかに「見えているか」は非常に重要なことです。

次に、初代では微妙なシャッターラグのようなものがある、いや、見ていたのはもう一瞬前なんだけど、と感じることがありましたが、それもなくなっています。はい。確かに見たものが撮れています。

 



そして決定的なのは、ピントの速さと「喰い」のよさです。これまで使ったカメラでは「Nikon1 V3」を上回るものはなく、この点ではあまり期待していなかったのですが、このカメラ、速いです。さらにファインダーに入れている限りは自動的に追尾しています。

白の機体が白い雲の上に乗ると、見失う、ということは何度もありましたが、そこで重要なのは昨日は「カスタムファンクション」設定をしていない、ということです。つまり、撮るものは航空機、と、カメラに教えていません。プログラム自動露出ですべて撮影しました。

 



これで、撮るものは航空機(そのような設定ができる)、ピントは100メートルより遠く、露出はピントのあったものに合わせる、という設定をすれば、おそらくもっとよくなるし、もしかすると初代のもっともな悪癖であった、逆光でからっきしダメ、ということも改善されるかもしれません。

イケるかもしれない、と感じています。強く感じています。

ただし、初代についてもこの秋に大規模なファームウェアのアップデートが予定されています。ハードウェア的にあまり変わらない初代で大幅なアップということは、おそらく「MarkⅡ化」であると思われ(と、いうか他に考えにくい)、うまく行けば同等の性能のカメラ2台を使えることになります。これはけっこうものすごいことです。

OMSYSTEMのユーザーあるいはマイクロフォーサーズ用のレンズ資産のある人が、これの入手をためらう理由はありません。正確には、それは経済面だけでしょう。でも、N社やC社のフラッグシップモデルに比べると半分ですよ。