やっぱり、切った貼ったになりますね。

いや、短刀のドスのことではなくて、パソコンのOSである「MS-DOS」のことです。今ではパソコンのOSと言えばWindowsだと言われますが、厳密にはそうではなく、DOSです。WindowsはOSとアプリケーションの間にあるので、ミドルウェアだ、という人もいますね。

昔々の経理部時代、私は部でも有数の「DOS使い」でした。コマンドをいくつか憶えるだけでファイルの加工等ができたので、親会社が128ケタのデータをなぜか256ケタの1行にして送ってよこすのを、DOSでちょんぎって128ケタに直して、それを「BASIC」で書いた自作プログラムでさらに加工したりしていました。

 



で、今回カイシャのセキュリティパソコンの環境が切り替わるにあたって、Windowsの機能のひとつである「PowerShell」からDOSプロンプトの画面に出て、そこからCドライブに隠されているらしいソフトをインストールする、という指示になっていました。

嫌だよそんなこと。やりたくない。それは、DOSのコマンドをまちがえても、大抵の場合何も起こらなくて、間違ったコマンドです、と返ってくるだけですが、一部誤っているけど、有効、というコマンドを打ってしまった場合、最悪そのパソコンは使えなくなってしまいます。ドライブの自己閉鎖とかね。そういうことをやってしまいかねないので。

身分上の課長に、これからDOSでコマンドを打ちます、と言うと、驚いて、どうしてそんなもの、パッチファイルでもらえないのですか、と言われましたが、そんなことを私に言われても困ります。

ひとつ私が有利だったのは、DOSで何かまちがえても、もう一度アプリケーションに戻ってくることのできる「exit」のコマンドを知っていた、ということで、実際に打ったコマンドでタイプミスをしていたようで何も起こらず、あわてて戻ってきて指示を見直した、ということがありました。

でも、こんなの全社員にやらせるなんて無理だよ。私未満のリテラシーの人なんてなんぼもいるのに、それこそパソコンを破壊してしまう人が出かねないよ。

ビジュアルベーシックか何かで、Shellからこのソフトをインストールして戻ってくる、くらいのプログラムなら、数行で書けると思うんだけどなあ。なぜやってくれない、というか、そうしないと危なくてしかたがない。DOS上にいる限りは、Windowsの下でコピーしたコマンドを貼る、ということもできないのだし。

この環境の更新、ユーザーに負担があり過ぎる。しかもこのDOSの部分を済ませないと、一切サーバーにアクセスできないという極悪さ。できっこないぞ。誰だこのやりかたでいい、って言ったヤツ。

たぶん、6月くらいに更新する人には、ちゃんとプログラムが用意されると思う。それまでにできなかった人がどう救済されるのかわからないけど。