かつて「週刊少年ジャンプ」で人気を博したマンガです。

商業誌で連載になった作品としては初の高校アメフトチームの強化と成長の姿を描きました。アメフト面でいろいろと誤った描写がありましたし、高校アメフトの練習試合に満員の観衆等、我々の知っているものとは少し違う世界線のなかにありましたね。

主人公の気弱なセナはそのパシリで鍛えた快速によって、超高校級のランニングバックへと進化して行きます。その過程で、「デビルバットゴースト」といった「必殺技」も出てくるのですが、それらについては実は大きく誇張はされているものの、ランニングバックが相手タックルをかわすために技術が下敷きになっています。

 



連載はアメリカでのアメリカ高校選抜と日本高校選抜の世界一決定戦(この2国だけでそういうのはメキシコもカナダも黙っていないと思うのですが、そういうことを言っているのではない)の結果が明らかにされないで、なんとなくアメリカが勝ったのかな、というあいまいな終わりとなり、人気のあった作品だけにきっちり終わってほしかったな、というところでした。

で、月曜日発売のジャンプに、その後日譚、外伝やスピンアウトではないその後のストーリーが読み切りで掲載されました。いやあ。ジャンプなんてひさしぶりに買ったけど、まだそんなにしないんだね。ただ、紙質と印刷がひどいなあ。

そしてまあ、ネタバレは避けたいところなのですが、またこれ、結果がわからない、という終わりなのですね。まあ、最後のコマの終わりかたから見て、タッチダウンしたのだろうなあ、というところなのですが、やっぱり「体言止め」かよ、という感じはしました。

どうもこれ、この読み切りの反応によっては、アメリカ(NFL)編での連載再開の含みがありそうな感じがします。また、アメフトを描く画力が大幅に向上しており、その点では好感を持ちました。

それにつけても、55ページ使って描かれるのはワンプレイ。しかも結果がわからない。そこまで引っ張らなくても、という感じはしました。強くしました。