ミリタリーの世界では、ワッペンのことをパッチと言います。

どちらかというと、日本語でワッペンと言っているのはもとはドイツ語らしいので、英語では「Patch」ですから、どうしてワッペンになってしまったのかわからないのですが、その話をしたいのではないので、パッチですね。これを集めていた時期がありました。

 



集めていたのは、ある程度で終わりのある趣味だと思っていたから。日本にある部隊のものがある程度揃ったらそこまででしょう、くらいに思っていたのですね。ところが実際には、たとえば日本に駐留している米軍の部隊というのは割に入れ替わるものですし、そうなると、出ていく部隊が「サヨナラ」、やってきた部隊が「ハロージャパン」というようなものを作ります。

 



あるいは大規模な演習ごとにそれの参加者であることを示したり、記念するものであったりというのも作られますし、自衛隊の部隊だって、けっこう新設されたりしますし、要するにきりのないものとわかってからは、あまり買っていません。最近はお値段もしますしね。

あまり、なので、欲しいなと思って買うことはあります。でもそれはコレクション用途ではなくて、現在のものは裏にベルクロ(マジックテープ)つきになっていますので、フライトジャケット等に使ってしまいます。実用品です。もう集めているわけではないので。

 



こういうものは無秩序につけてもよいものではなく、ちゃんと規則や法則性があるのですが、そこをクリアしたら、もうどんどん使ってしまえ、という気分なので、今でもパッチのことは好きなのですが、集めているかというと、もうそうではありません。

ミリタリーのイベントに行くと、そこでしか手に入らない記念パッチといったものが売られていることがありますが、高価である、と感じると今はもう手も出しませんし、手ごろだなと思ったら手に入れますが、それも使うのが前提です。

 



今問題なのは、裏がベルクロではない時代に大量に集めたもので、なかにはけっこうな価値の出てしまっているものもあるのですが、今はちょっと縫い付けてもらえるところのあてもなく、このまま死蔵になってしまいそうですね。

20日に予定されていた、入間基地航空祭でも、402輸送飛行隊のパッチ一式あたり手に入らないかな、などと思っていたのですが、能登地震の対応優先のために中止になってしまいました。いろいろと残念ですけどね。こればかりは何かとしかたがありません。