日曜にはウチのアイドルちゃんのライブがあって。

しかも横浜で2ステージでした。1ステージ分のお金しか用意していなかったので、うれしいやら困るやらでしたが、なんとかやりくりして、2ステージともちゃんと積みました。ステージ間のインターバルで、こういうことがあったらシェラトンホテルのロビーラウンジあたりに避難したいところ、安いカフェにしか入れなかった程度。

で、2回目のステージの前、直前の演者さんのステージを見ることになりました。知らないユニットです。女の子2人。私は「最前席」というひとまわり高いチケットを持っていて、でもよそのユニットでそれを後方の普通席から応援している人の視界を邪魔するのもイヤだったので、向かって右側のスピーカーの陰に隠れるようにしていました。

 



ところが、この2人がすごく視線をくれます。アイドルさんの用語で「レスをくれる」というのだそうです。そのときに最前席エリアにいたのは全部で5〜6人で、言っては何ですがそのなかでは私が一番マトモな外見でしたので、これは無理もないと思います。

けっこうあおられたので、隠れているのも失礼だと思い、少し中央のほうに出て、リズムを取ったり手拍子をしたりしていたのですが、そうするとこのコたちはますます、私を指差したり「指ハート」をみせてくれたりします。それはそれでうれしくないと言えばウソになりますが。

普通席にいた、7〜8人のこのユニットのファンらしい人たちから見れば、なんだよ、それ、とか、アイツ誰だよ、というようにしか見えていなかったでしょうね。いや、私がモテたのだ、というつもりではなく、彼女たちからは、まともな身なりで最前席にいるのだから、うまくいけばその後の特典会にもきて、積んでくれないか、ということだったのでしょう。

そのユニットが終わって、あらためてステージ中央近くに出るときに、ちらちらとこっちを見ている人はいましたね。まあ、アイドルのファンで、アンタ誰だよ、なんて言ってくる血気盛んな人はいませんのでまだしもですが、あまり好意的な視線ではなかったのは確かです。

あのね。ただこれ、言わせてもらうと、服装も体型もその他の身なりも、まともな人が他にいなかった、ってことなんですよ。アイドルのファンって、理由はわからないのですが、どんな自分でもあのコたちは理解して受け入れてくれる、というような幻想を持っている人ばかりですが、絶対にそんなことはないので。客観的に見てキモチワルイ人は、アイドルから見てもキモチワルイです。

なので、アイドルさんの視線を集めたければ、まずまともな外見、というのが一番の早道なのですが、その点もまったく理解されていないですね。むしろ、奇矯な言動をして悪目立ちしようとする人ばかりで。

アイドル業も大変だなあ、としか思えません。相当な博愛主義でないとできないよね。まあ、だからしばしば、急に辞める、卒業するコがいるのだろうけど。