ある程度以上の会社なら「情報システム部門」があると思います。

ウチのカイシャなんかは、3ケタ上のほうの人数がいて、毎月長時間の時間外労働が常態化していますが、我々から見ると何をしているところなのかさっぱりわからなくなっています。それは、ウチの情報システムの根幹は親会社に押さえられてしまっており、ウチのカイシャで自律的にできることはあまりないからです。

仕事はあまりないのではないかと思われるのですが、その制限の下でカイシャ独自システムやネットワークを維持運営するのに大きな工数を使っているようで、まだあのような大人数を抱えているようです。そんなことをしていられるのは、この部門が「システム利用料」を勝手に決めて、全社から社内振替とはいえ徴収しているから、この部門だけのコスト垂れ流しが見えなくなっているからです。

 



いつかそのうち、この程度の情報サービスでこんなにお金がかかるのは何だ、という議論が出て、この料金の根拠を示せ、ということになるのを期待しています。現在の金額は垂れ流したコストを割り算しただけ、のような額で、とてもではありませんが外の世界で通用するものではありません。

サービスの内容としては極悪なもので、「社内サービスデスク」という窓口は一応あるのですが、電話での質問は受付なくなっており、メールのみ。それも3日で回答がきたら早いほう、回答がきても、それは親会社がそう決めているので知りません、という文面がテンプレートになっているようです。じゃあ、親会社のどこに聞くのか、というのは書かれていません。

そもそもこのサービスデスクの人はウチの子会社の人です。回答の内容に責任があるわけでも何でもなく、ただ時間でそこにいるだけの人なので、役に立つ答えが得られるはずもありません。

我々がよく言っているのは「くじ引きのような仕事」ということで、アタリなら平穏無事に働くことができますが、ハズレだとまったく仕事にならない、ということです。

こういうことでは、親会社の眼を盗んで素早く立ち回るだけの才覚が期待されるのですが、そんなことは期待するだけムダ、というか、そんなことをするには疲弊し切ってしまっていますね。

必死にやっている人たちはいるのでしょうけど、ひどく感じの悪い部署です。それを自覚しているのでしょう。それでますます木で鼻を括ったような応対、あるいは判で押したような応対になって、ますます好かれなくなっています。

こんなのでやっているITカイシャってのもスゴイですけどね。世間様がこの実態を知ったら、絶対に注文なんてもらえなくなるよ。