ひとつモノを買うと。

それに関係するモノを果てしなく買い始める、という現象がひんぱんに起こっております。元はプラモのほうのクラブでこう呼んでいたのですが、泥ダルマと言っています。そのココロは「雪だるま式」ではなくて、そんなキレイなものが集まるのではないからです。

今回は、5月の連休に大阪で安く売っていた米軍の作業服が「芯」になりました。これはアメリカ陸軍の一世代前の迷彩で、「ACU」と呼ばれていたパターンです。現在は不思議なことに、ACUと競争して敗れたはずの「マルチカム」が採用されています。マルチカムのほうが使用条件がキビしくて、カネがかかりすぎる、というのがひとつの要因だったと記憶しているのですが、そのへんはよくなったのでしょうか。

 


で、これを買いますと、まず腕に星条旗と部隊章、両胸にネームテープ、胸の中央に階級章さらに血液型のワッペンが欲しくなってしまいます。よくこういうものを「プレーン」な状態、まったく記章類のない状態で着ている人がいますが、私はそれはよしとしません。小さい声ですが、とてもカッコ悪いと思っています。

それにしても、そこは泥ダルマですので、記章類だってお金を払わないと手に入りません。少し前までは「ebay」が主な入手先だったのですが、最近は「Aliexpress」で買うようになりました。こちらだと、なんといっても圧倒的に安価だからです。ebayだと1枚1,000円くらいのものが、400円くらいで買えます。

いかな泥ダルマとはいえ、お安いほうがよいので、もっぱらそちらで買うのですが、手に入りにくい、売っていないものもあります。



この場合ですと、胸のネームテープと階級章は手に入りません。正確にはこの色・柄では手に入りません。そこでそちらはebayでの入手となりました。

お察しの通り、この「U.S.ARMY」と「IRONS」のネームテープは「小さいビジネス」をやっている中国系のアメリカ人から売ってもらったものです。「IRONS」を選んだのはほら、私の名前が「テツ」ですし、アイアンマンが好きですから。

 



階級章はちょっとアレで、北米でこれを着けて歩くと大変まずいことになるようです。日本でも自衛隊の階級章はおおっぴらには売られていませんが、それと同じことがアメリカでもあります。一般人がこんなものをつけていると、たちまちおもわりさんが寄ってくるようです。(アメリカでは違法であるという話もあります)

血液型は公式に着けないとならないものではありませんが、我が国を含めて着けている兵士が多いですね。

と、いうわけで、泥ダルマがひとつ完成です。泥なので、放っておいても溶けて流れてくれません。いつまでもそこにあるどころか、そこいらが汚れるばかりだ、というのも、泥の泥たるゆえんです。