ゼミの先輩に研究テーマの発想法を質問したところ本書を推薦されたので読む。
もともとは広告マン向けの本。ただ訳者としては科学・技術・芸術など創作活動全般を対象にしているらしい。
- アイデアのつくり方/ジェームス W.ヤング
- ¥816
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P16『南太平洋の海に突然島が出現するという物語(~略~)あの神秘性をアイデアというものも幾分もっていると私は思ってきた』
著者はアイデアの発想とは偶然ではないと言う。それは知識の組み合わせということ。どれだけ引き出しを持っており、それの新しい関連性を見出せるかが勝負だ。これが本書のキーメッセージ。
P46『パズルを組み合わせるのに疲れて嫌気がさしてくる(~略~)少なくともこの過程における心的エネルギーの第二の層までは追及していただきたい』
情報を集めたらそれを咀嚼する。いろいろな角度から見る、他のものと組み合わせる。何も出てこなくて嫌になってもそこであきらめて投げ出してはいけない。1度それを通過して再度すがすがしい気持ちで取り組んでから、第3の孵化段階つまりアイデアの放置に入るということだが、なかなか示唆に富んでいる。決してごり押しでもなく、かといえ惰性に任せるわけでもない。「一度」は我慢する^_^;
P54『当面の課題のための資料と一般的知識の所蔵をたえず豊富に』
アイディアは組み合わせであるからこそ、専門分野と一般分野の双方が大事。心強かったのは一般分野として社会科学全般をそして大学の一般教養科目を薦めていたこと。なぜなら引け目に感じていたところだったからだ。自分の出身学部では4年間パンキョー(一般教養)的に社会科学全般をやってきており、専門性がないことに引け目を感じていた。幅の広さは自信あり。深さはまったくしょぼーん。それが武器になるということを初めて言われた気がするぞ!![]()
総合的には原理原則の話がわかりやすく展開されている。キーメッセージも絞られており読みやすい良書である。
★★★★☆ (2009/5/26)