クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった/野村総合研究所 城田 真琴
- ¥1,575
- Amazon.co.jp
「雲の技術・仕組みはどうなってる?」
仮想マシンと分散技術が核。仮想マシンはイメージ的には複数のハードを一台にまとめているかと思ったが逆のようだ。1台のハードに複数の仮想マシンを載せている。web/APサーバはそれでいいだろうがDBサーバもそうなのかは疑問が残る。使用ソフトはVMwareやVirtualMachineではなくZenが多い。また、分散技術はグーグル、アマゾンそれぞれ独自技術で詳細は公開されておらず。
「ネット企業各社の現状は?既存ITビッグ企業の対応は?」
グーグル、アマゾンはコンシューマ向けで一定のシェアを確保。基盤となるデータセンターやハードも自前で用意しているものが多い。IBMやAT&Tは大企業向けサービスを志向。どちらもプラットフォーム中心。既存のデータセンターの延長!?セールスフォースとグーグルはPaaSでもじょじょに浸透しつつある。マイクロソフトはデータセンター参入およびソフトウェア+サービスの中間路線で対抗している。いずれにしても規模の経済が強く働く分野であり、後発組は苦戦しそうである。
「企業向けシステムはどうなるのだろうか?SIerのビジネスはどうなる?」
大企業、コア・ミッションクリティカルなシステムは自社開発が残る。理由はセキュリティ、SLA、パフォーマンス、信頼性の点だ。データの保管場所に法律的に制限がかかる分野も(行政、金融など)。まずはコンシューマ、ベンチャー・中小企業で活用が進み、徐々に大企業のコンテキスト業務、非ミッションクリティカルシステムに活用がひろがっていく流れが有望となりそう。
★★★★☆ (2009/6./7)


