ざっと流し読み。

日本の競争戦略/マイケル・E. ポーター
¥2,520
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日本の経済成功について通説に異議を唱えるという立場で研究した内容とのこと。


具体的には成功産業だけでなく失敗産業も含めて全産業を分析対象にしたこと。特に日本政府の護送船団方式、そしてケイレツがけっして成功に結びついていないということを統計的に明らかにしている。失敗産業の7つの事例のうち、証券とソフトウェアが特に興味深かった。この本が出たのが2000年、その後の2000年代のアメリカの主要産業だったものだ。


取るべき道としてはポジションの差別化、クラスターなど、企業戦略でのポーターの主張をここでも展開している。


★★★★☆  (2009/7/20)

ざっと流し読み。

<ビジネス下克上時代に勝つ!>ランチェスター戦略「弱者逆転」の法則/福永 雅文

¥1,470
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弱者が勝つには地域を絞る、事業を絞る、商品サービスを差別化するなどで、一点集中主義で戦う。なぜなら局地戦にもちこめれば、多勢が相手でもその局面では兵力を上回って戦うことができるからだ。シンプルだが、効果的かつ忘れてしまうお話。


つまりこれも「得るもの」「捨てるもの」を戦略的に選択しろということだなあ。


★★★☆☆  (2009年7月第3週)

KITの副読本。

原因をさぐる統計学―共分散構造分析入門 (ブルーバックス)/豊田 秀樹
¥945
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P18『3.AとBの共通原因となりうる要因を統制しても両者に関係が見出される』

相関関係と因果関係の違い。因果関係はAとBに関係がみられるだけでなく、その関係に他の要因(=共通原因)がからんでいないことが求められる。他にはAがBより時間・意味的に先行していること。


P13『統計的な因果関係とは、Aが、Bの一部を説明するための、あるいはBが起きる確率を高めるための十分条件となっていること』

一般的にいう因果関係との違いが理解できた。


P81『因果関係を明らかにするためには、まず分析者の側に、現象に対する仮説があり、その仮説を矛盾なく説明できる理論があることが前提になる。その上で統計的な分析を行った結果が、その理論と合っていることを確認する。これを「因果分析」という。』

因果分析の定義がわかった。


P19『イメージのレベルで「顧客との類似性」や「顧客の継続的な取引の意思」との関係について分析することができる』

自然科学だけでなく社会科学や行動科学のような直接観察することができないものにも使える。なぜなら一つ一つは変数化するとはいえ、構成概念という枠組みにより、現象やイメージをそのままの状態で取り扱えることになるから。


全体としては200ページほど。多変量分析の中身がじっくり分析事例をふまえて記載されており、今まさに求めていた内容であった。


★★★★☆  (2009年7月第3週~第4週)