数日前から配信されている濱田めぐみの劇場こそ我が家のゲストのウエンツ瑛士さんがニューヨークで観たあとロンドンでもチケット激戦の中でようやく観れたと語った大人気作品の映画化されたもの。
https://twitter.com/megumihamada/status/1483280638438703107?t=YUIp-yBb8ojz3fLTlONDzg&s=19
私も去年映画館に観に行った!と、遡って下書きを見つけました。
めぐさんって周りに流されなさすぎて意外にご存知ないことが多いんですよね。結構狭い範囲に生きていらっしゃるんだけれど、だからこそ余計なものにとらわれずに集中出来るんだろうな、とも思えます。
さて、なぜ書きかけて途中のままだったかというと、
これが本当に劇場で上演されたの?
と思ったからなんです。
もちろん実際にウエンツ瑛士さんもおっしゃっていたように大人気過ぎてチケットがとれないほどの話題作品だということは知っていましたが、こういう内容のものだとは想像出来なかったんです。
観て、衝撃だったんです。
元気が貰えたり、楽しかったりを期待してしまうんですが全然違い、どう捉えて良いのかわからないミュージカルだったんです。
日が経ってしまいましたが『ディア・エバン・ハンセン』の感想です。
きっと本当に多くの人が不安に生きていて、周りに馴染めない取り残され感。例えばばえるとか、上手く時流に乗ることなど出来ない自分。自分という存在の否定。それと今のSNSの世の中で起こり得る危険な状況。
それらが痛くて、辛くて、ヒリヒリするんです。
誰でも心に抱えているものが、ひっそりと、こっそりと隠しているものが描き出されているんです。
みんな上手く生きているような世間体ですが、本当は繊細で、ぶるぶる震えるような不安感を隠し持っている『今』なんだと思います。
これがチケットの取れないほど熱狂させられる作品なんだ、それを映画化したんだ、と戸惑ってしまって。
それほど舞台の様子が想像できない映画でした。
舞台ではどう描かれていたんでしょ?
主演はブロードウェイオリジナルキャストのベン・プラット。劇場こそ我が家でも曲がかかりましたよね。
多少ネタバレになりますが内容については触れないように書きます。
はじめは学園の深刻な状態。それももっと軽いタッチで進んでいくのかと観ていたんです。
明るいミュージカルのようにじわじわ好転していくのかなとみえて、事は深刻、やはり嘘はダメなんです。
といって、単に嘘をついてはいけません、という教訓でもないんです。
もちろん嘘はいけない、
けれどもついたほうが"いい"嘘も"便利な"嘘もある、と思っていますが。そのどれでもない、目の前の人の勢いに圧されて、『違う』という言葉を言い出せないまま"荷担してしまう"嘘。うっかり騙すことになってしまう焦り、しかし、そこから派生した現象はそれまでの人生とは真逆で、つい居心地の良さに浸ってしまう主人公。
わざとしたわけじゃないし、と流されていく気持ちと事実ではない"美談"に祭り上げられていくさま。
ミュージカルからは夢を頂くと信じて疑わない習慣にも大きな衝撃を受ける作品です。
『ラストはしあわせになりました、チャンチャン』とならない。
(さらにネタバレになりますが)
誤解されたまま世間から非難されてしまう家族もあえてそうではない!と否定をしない。それはその原因となった彼にこれ以上の悲劇を想像してしまうから、それは自分のたちの息子のようになってほしくないから、生きてほしいとの願いから。彼らは自分たちに不利になる嘘をつきます。
さりげなくしか触れられませんが心打ちます。グッときます。
ここのところ、ブロードウェイ版とはラストが違うらしいので舞台では描かれていないのかもしれません。
すごく『今』を感じます。
あ、もし日本で舞台化するのなら柿澤勇人さんのイメージ。
今日は朝からずっと撮影&取材📝
— ミュージカル「ブラッド・ブラザーズ」 (@bloodbrothersjp) 2022年1月20日
お疲れ様でした🙇♂️
とっても仲のいいお二人、楽しい #取材日 でした✨
これから色々なインタビューが出るのでお楽しみに✌️👀#柿澤勇人 #ウエンツ瑛士 #ブラッドブラザーズ #BB #ミュージカル pic.twitter.com/2tye2P4YFb