第三章のお遍路最終日は37kmだった。



スタートは7:00。この日泊まってた安宿から一刻も早く出ていきたい気持ちもあり、朝食を食べたらそそくさと出発。


今回のおへんろ旅で最後の1日。どんな旅路になるのか。


スタートは四万十市に向かって来た道を戻っていく。見慣れた風景だ。5キロメートル位行った先で左曲がっていく。ここからは新しい道だ。



この日も国道が続く。延々と続く田園風景、ここら辺一帯の川はとてもきれいな水をしてる。なんだか最終日だと思うと、嬉しいようなちょっと寂しいような、そんな気持ち。


そうこうしていると想定外に山道を登っていくことに。考えていたルートとは違う方向だが、とりあえずお遍路の道標が指し示す方向へと歩を進める。



が、ここからがなかなかの山道だった。ずっと続く登道の後、一気に険しい山道へとつながっていく。そこは場所によっては道幅50センチ位のとんでもなく細くて狭い山道。このたびで1番の難所があったかもしれない。



終わりが見えない長い山道。どんどんどんどん不安が芽生えていく。そんな時に心の支えになるのは、ピンクの紐で縛られた道標。これに何度助けられたか。


無事山道を抜け、また国道を歩きだす。


結局お昼ご飯を食べたお店まで5時間、距離にして約27キロ位だったか。今回休まず最長の時間を歩き抜いた。



疲れた体に、今日のお昼ご飯の肉野菜炒め定食は染み渡った。


今日の宿、米屋旅館に到着。


今回のお遍路はこれで終了。明日は朝一で高知空港へ向かう。


今回はトータルで250キロ超えたんじゃないかな。今まで最長のおへんろ旅だったと思う。でも体のコンディションは今までで1番マシかもしれない。


ただ高知のお遍路道はまさに修行のようなお遍路道だった。今回どんな気持ちになったかと言えば、正直自分でもよくわからない。


「ただもう高知の道はいいかな!w


という自分。また英気を養っていつかまた戻ってこようと思う。次は自分にとって未開の地、愛媛だ!


2022/5/3()@高知