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オオカミの家 + 骨

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映画2023/8/19

監督・脚本 クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ





映画

原題:Los Huesos
英題:The Bones

(あらすじ)

2023年、美術館建設に伴う調査で、ある映像が発掘された。
1901年に制作された、作者不明の世界初のストップモーション・アニメ(という設定)で、
それは、コンスタンサ・ノルデンフリーツという少女が
人間の死体を使って謎の儀式を行っているものであり、
彼女はチリの政治家である
ディエゴ・ポルタレスとハイメ・グスマンを復活させようとする。

(感想)

約15分の作品。

ホムンクルスを使った、色んな風刺を含んだ内容。
15歳のコンスタンサは30歳のポルタレスの愛人だったらしい。
結婚はしていない。
グスマンを神父に、
2人は結婚をするのだが、それが白紙に戻されて映画は終わる。

チリの歴史に詳しかったらもっとわかることはあるのだろうが、
そうでなくても惹き込まれるものがあった。





映画オオカミの家

原題:La Casa Lobo
英題:The Wolf House

(あらすじ)

これはあるカルト団体が制作したプロパガンダ映画。

-あるコロニアで
動物好きのマリアが豚を逃がしてしまい、
罰として100日間誰とも口をきくことを禁じられてしまう。

耐えきれなくなったマリアは家を飛び出し、
2匹の豚と暮らすことになる。
が、外からはオオカミの声が聞こえてきて恐ろしい。

不安になった彼女は魔法のボールを使って
豚の手足を人間のものに変えてしまう。
すると豚たちは人間の男の子と女の子になっていく。
マリアは彼らをペドロ、アナと名付ける。

だが、マリアに平穏な日々は訪れない・・・

(感想)

アリ・アスターが
これを観て↑を製作させた。

個性的かつ刺激的かつメッセージ性の強いものが観たくなって観賞。
ストップモーションアニメで、
実験映画であり、アート作品であり、イメージ映画。
かわいかったり、きれいだったりはせず、
狂気の沙汰であり、子供には見せられないが、
とても印象に残るタッチで、かつ、物凄い情報量なのがわかる。
観た分だけ新しい発見が増えそう。
一度見ただけでは勿体なく、
いつまででも何度でも観たくなる。クセになる。
で、やっぱり劇場で観たい。

内容はコロニア・ディグニダを抽象的に描いている。
コロニア・ディグニダについては
カチンココロニア を観ていたので知識はあった。
でも知識があっても自分にはわかりにくかった。
わかりにくいが、すべてが不気味で不穏なのでそれでいいのかも。

ブラームスの ♪眠りの精 がこんなに気味悪く聴こえるとは・・・
まさに「眠るのは嫌い、夢を見るから」が表れていた。

結局マリアはこの組織から抜け出せない心境に陥り、
それゆえにぶっとんだ展開になっているのだけど、
オオカミに救いを求めて戻ってしまうという絶望的な結末になる。
コロニア・ディグニダのあり方を肯定する流れで、
その酷さを浮き彫りにする感じ。

見るたびにこの作品の完成度の高さを認識すると思う。
究極に緻密で、意味のあるアート作品。

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