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ジョジョ・ラビット



原題:Jojo Rabbit

映画2020/01/17
CD2020/06/03

監督・脚本 タイカ・ワイティティ
原作 クリスティン・ルーネンズ
音楽 マイケル・ジアッチーノ

出演 ローマン・グリフィン・デイヴィス、
スカーレット・ヨハンソン、サム・ロックウェル、
トーマシン・マッケンジー、タイカ・ワイティティ、
アーチー・イェーツ、レベル・ウィルソン、
スティーブン・マーチャント、アルフィー・アレン

(あらすじ)

第二次世界大戦中のドイツ。

ジョジョ(ローマン)は
イマジナリーフレンドに
アドルフ・ヒトラー(タイカ)を持つ
ヒトラーユーゲント(ナチス青少年団)の
立派な隊員に憧れる10才の男の子。

ヨーキー(アーチー)と共に
訓練に参加したした彼は
愛国心があり、奮闘するものの、
ウサギを殺すことも出来ずに
「ジョジョ・ラビット」という
ありがたくないあだ名をつけられ、
更には
手榴弾を誤爆させて怪我を負ってしまった。

怪我を負わせそうになった
クレンツェンドルフ大尉(サム)への
母・ロージー(スカーレット)の押しで
団の手伝いをすることになったジョジョ。

ジョジョの父は戦地で行方不明になっており、
周囲からは逃げ出したと言われていた。

ある日、ロージーが
屋根裏に
ユダヤ人の少女・エルサ(トーマシン)を匿っているのを発見する。

(感想)

今年度のアカデミー賞で6部門にノミネートされ、
脚色賞を受賞。

映画ブリキの太鼓(1971年) を思い出した。
あれよりは明るいタッチだし、
万人向きではあるけど、
同じ時代を描いていることと、
子供目線ながら、
描かれていることはシビアで生々しいところは
共通している。
オスカルとジョジョの表情が
似ている気がした。
あんな境遇に生きていたら
ああいう鬱屈した顔つきにはなるだろうけど。
ヨーキー(アーチー)の
素直なかわいらしさが際立つ(笑)

怒涛であるのに
あまりにあっさりしているような終盤の展開も、
あれがリアルだったんじゃないかな。
受け入れるしかないもんね。

よくよく考えれば本当に恐ろしいことも
やっぱり市民は
受け入れるしかないんだな、と
この年齢になるとわかる。
銃撃戦の中での
子供たちに対する
あまりに愚かなフロイラインの言動も
あの状況では
彼女にはああするしかなかったのだ。
だからやっぱり戦争はいけないんだよな。

そんな中で、
クレンツェンドルフ大尉の最後の行動は
大人で、優しくて、悲しい。泣けた。

ラストのダンスは爽快であり、
この先どんなことがあっても
乗り越えていけるんだろうなという
希望と逞しさを感じる。
ないに越したことはないものではあるけど。
悲しいが清々しい。

描き方に問題を感じる点も無きにしも非ずなんだけど、
タイカ・ワイティティの切り口を
評価したい気持ちで観終わった。
いい映画を観たなぁと思えた。

映画オフィシャル・サイト



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