『やすらぎの刻〜道 第３週』

2019/04/08-

脚本　倉本聰
演出　藤田明二
音楽　島健
主題歌　進化樹/中島みゆき
離郷の歌/中島みゆき

出演

浅井しの/清野菜名
根来公平/風間俊介

父・冴次/佐戸井けん太
母・アヤ/岸本加世子
兄・公一/佐藤祐基
兄・小次/宮田俊哉
兄・三平/風間晋之介
妹・信子/栗本有規
妹・幸子/遠藤璃菜

鉄兵/平山浩行
ハゲ/両角周
ニキビ/関口アナム
青っ洟/若林元太

室井/真山勇樹
小夜子/小林涼子
荒木/須森隆文
りん/豊嶋花
犬山/澄人
犬山の旦那/デビット伊東

（あらすじ）

支那戦争の予兆の中、
学校に特高警察が来て室井先生が連行された。
アカだとして目をつけられたのだ。
彼の妻・小夜子先生も取り調べを受けていた。

室井を慕っていた三平は
校長に呼ばれて話を聞かれるが、
戦争に反対している室井を庇う。
普段はおとなしい三平の叫びに
公平は涙を流して感動する。

それを知った上級生の犬山たちに
三平は取り囲まれるが
しのがそれを救った。
だが、しのは戦争に賛成である。
公平は仲の良い2人を羨ましく思っていた。

犬山に、しのにわからないように
三平を連れて来るように脅された公平。
三平はボコボコにされるが、
しのと鉄兵がそれを返り討ちにする。
しのは公平をなじる。

村の権力者の息子である犬山に怪我をさせたことで、
冴次はしのを連れて謝罪に出向く。
犬山の旦那は怒っておらず、
しのと、着いて来た公平は先に帰される。
途中、しのは実父に呼ばれて、公平と別れる。

冴次は犬山の旦那から
製糸業界の不振と、
しのの実家である浅井家が
廃業を宣告されたことを聞かされる。

公平は三平から
小夜子先生に
室井宛の手紙を渡すように頼まれる。
ドキドキしながらも成功する。

浅井家は村を出て行き、
しのはひとり涙を流す。

集落にメス熊のフミコが現れ、
浅井家の家や畑も荒らされる。
熊に詳しい鉄兵の見解では
熊はフミコだけではないようだ。

三平は父から叱られて反省した犬山と和解、
特高から解放された室井から
左遷になったので小夜子と村を出ていくこと、
誰にも見られないように
洋書を運んで欲しいと頼まれた。
室井の親友である鉄兵も協力すると言う。
あと一人人手が欲しいと言われ、
公平に頼む。
嫌がる公平だったが
「それでも男か！」と言われ、
渋々手伝うことになる。

（感想）

昭和にはよく目にした
自分の親世代が
子供の頃の日本を描いたドラマ。
その中で目にしてきた
ステレオタイプな要素が次々に登場。
そんなドラマを子供の頃から見てきた自分には
こうなるんだろうなと予測がつき、
食傷気味なんだけど、
当事者が
昔の日本はこうであったことを伝えるのが重要なのだとも思う。
後期高齢者はきっと感慨を持って観られるだろうし、
若い世代には新鮮かも知れない。

今回も、中島みゆきの主題歌は
倉本の思いをすべて表しているんだと思う。

岸本加世子は台詞はほとんどないが、
顔での表現力が印象的。

やすらぎの郷

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