マンディ 地獄のロード・ウォリアー
原題:Mandy
2018/11/10
監督・原作・脚本 パノス・コスマトス
脚本 アーロン・スチュワート・アン
音楽 ヨハン・ヨハンソン
出演 ニコラス・ケイジ、アンドレア・ライズボロー、
ライナス・ローチ、ネッド・デネヒー、オルウェン・フォエレ、
リチャード・ブレイク、ビル・デューク、リン・ピレ、
クレメント・バロネ
(あらすじ)
レッド(ニコラス)は妻・マンディ(アンドレア)と
人里離れた森の中で静かな暮らしを送っていた。
だが彼女を見染めたエレミア(ライナス)率いる
キリスト狂徒の集団によって
目の前で彼女を火あぶりにされた。
カルザース(ビル)から
預けていた武器と、
彼らと関わっている
「ブラック・スカルズ」の情報を得たレッドは
復讐を開始する。
(感想)
オスカー俳優とは思えない仕事が続く
最近のニコラス主演作陣の中では
ずば抜けておもしろかった。
こういう類でも
ニコラスが演じたことで
意味が深くなる感じがするのは確か。
今作では
チンチン丸出しのライナスの怪演も印象的。
前半1時間ほどは
そこだけ時間の流れが違うような
レッドとマンディの暮らしと、
集団の狂気の精神世界を描き、
-最近の事件の多くに共通するような洗脳のあり方-
後半の復讐劇からは
アートと宗教観を強調した
スプラッター劇となる。
集団に全く同情の余地がないため、
すっきり嫌悪感なく
殺られる様が観られた。
そんな世界観を表現した
美術と照明が良い仕事をしている。
ブラック・スカルズは
内臓を喰ったり、
嬉々として自分を傷つけたり、と
人間なのか?
悪魔なのか?と思うが、
こういう集団って
アメリカにはひょっこりいそうな気はする。
陰惨な血生臭さは
アメリカのセンスではないだろうなと思ったら
ベルギーの製作だった。
プロデューサーには
イライジャ・ウッドがクレジットされている。
ヨハン・ヨハンソンの遺作。
彼のノイジーなスコアが
異質な世界観を強調。
ご冥福をお祈り致します。
オフィシャル・サイト
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