『セブン・シスターズ』

原題：WHAT HAPPENED TO MONDAY?
仏題：Seven Sisters

2017/10/21

2018/03/02

監督　トミー・ウィルコラ
脚本　マックス・ボトキン、ケリー・ウィリアムソン
音楽　クリスティアン・ヴィーベ

出演　ノオミ・ラパス、マーワン・ケンザリ、
ウィレム・デフォー、グレン・クローズ、
クリスティアン・ルーベック、ポール・スヴェーレ・ハーゲン、
トミワ・エドゥン、キャシー・クレア、サンティアゴ・カブレラ、
ロバート・ワグナー

（あらすじ）

21世紀半ば。
地球は異常気象と人口過剰によって資源が減少、
戦争や難民問題が繰り返されたことで主要国はみな滅び、
ヨーロッパ連邦が新たな超大国となっていた。

さらに遺伝子組み換え作物の影響による多生児が増加し、
ケイマン（グレン）が遂行する
強制的な人口抑制が行われるようになっていた。

それは2人目以降の子供が生まれた場合、
児童分配局によって親から引き離され、
地球の資源が回復する日まで冷凍保存されるというものだった。

そんな中、
セットマン家で7つ子の姉妹が誕生した。
母親は出産後に死亡、
祖父であるテレンス（ウィレム）は孫たちに
月曜日から日曜日まで各曜日の名前を付け、
それぞれが週1日だけ外出し、
7人で1人の人格「カレン・セットマン」を演じることで
児童分配局を欺くことにした。

2073年、
30歳になったカレン・セットマン（ノオミ）は銀行員となっていた。
だが、長女・マンデーが
外出したまま帰宅しないという事態が発生し、
彼女たちの日常が狂い始めていく…

（感想）

美人なのに妙で汚れな役を演じるところが好きな
ノオミが主演なので観賞。

かつての中国のひとりっ子政策を思わせ、
－共産圏について考えさせられる－
日本の現状とは逆行している設定。

－月曜日が姿を消し、
おそるおそる出勤した火曜日が自分の昇進を知った後に
児童分配局に監禁されて片目をえぐられる。

自宅への児童分配局の襲撃に反撃したものの
日曜日が命を落とす。

分配局は彼女たちのパワーに驚き、
ケイマンは部下のジョー（クリスティアン）に
秘密裏に彼女たちを殺すように厳命する。

水曜日は
月曜日が銀行の同僚・ジェリー（ポール）に
ケイマン絡みのことで脅迫されて
昇進を辞退するように言われたことを掴み、
ジェリー共々分配局に射殺される。

自宅にカレンの欠勤を心配した
児童分配局に勤めるエイドリアン（マーワン）が訪ねて来る。
誰かが彼と付き合っていたようだ。

遊び人を気取っていながらも実は処女だった土曜日が
彼とベッドを共にし、センサーをつける。
月曜日が彼と付き合っていたことがわかる。
－ノオミの筋肉おっぱいは多少女性らしく変化していた(笑)－

彼がスパイなのでは？と言う木曜日と金曜日だったが、
土曜日は彼は本当に彼女を愛していたのでは？と感じながら
分配局に射殺される。

エイドリアンのセンサーを使って見た分配局の様子から
火曜日が生きていることがわかるが、
再び自宅の襲撃を受ける。
金曜日は自分たちの存在を証明する写真を転送しながら自爆する。

残った木曜日はエイドリアンに近づき、
彼がスパイではなかったことを確信、
火曜日を救出するために
分配局へ侵入する協力を乞う。
おそらく事件にはケイマンが関わっているに違いない…

潜入した木曜日が見た驚愕の光景とは…！！！

という流れで、
最後に切ない事実が発覚する。

木曜日は少女時代にこっそりを家を抜け出して
指を切断する怪我をし、
ハイテクじいちゃんのデフォーは
泣く泣く残りの6人の指も切断することに…という怖ーいシーンや、
火葬ってやっぱり恐ろしいんじゃないかな…という
トラウマになる描写もあり。

ノオミの7つ子好演（アップだともう年齢が出ちゃうな…とは思った。デジタルの恐怖）＋
エイドリアンを演じたマーワンが
怪しくワイルドに登場しながら
実はスケベで優しいいい奴を色っぽく演じている。
グレンは安定のキチババア役。

ツッコミどころになりそうなところも極力抑えられているし、
なかなか面白かった。

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