Au Revoir Là-Haut -フランス映画祭2018 横浜- | MusiCinemania by Uzo★mUzo

Au Revoir Là-Haut -フランス映画祭2018 横浜-





仏題:Au Revoir La-haut
英題:See You Up There

映画2018/06/24 フランス映画祭2018 横浜
カチンコ2019年劇場公開予定

監督・脚本 アルベール・デュポンテル
原作・脚本 ピエール・ルメートル「天国でまた会おう」
音楽 クリストフ・ジュリアン 

出演 アルベール・デュポンテル、ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート、
ロラン・ラフィット、Heloise Balster、ニエル・アレストリュブ、
エミリー・ドゥケンヌ、メラニー・ティエリー、
Kyan Khojandi、アンドレ・マルコン、Philippe Uchan、
Michel Vuillermoz、Carole Franck、Philippe Duquesne 、
Eloise Genet、Axelle Simon、Gilles Gaston-Dreyfus、
Jacques Mateu

(あらすじ)

刑事(アンドレ)の取り調べを受ける
アルベール(アルベール)が語る。

-第一次世界大戦、
仏軍の兵士だったアルベールは
独軍と戦っていた。

停戦目前にもかかわらず、
仏軍のプラデール上官(ロラン)は
2人の兵士に不条理な突撃命令を出し、
そのことで爆撃を受けることになった。

アルベールを助けようとした
同軍のエドゥアール(ナウエル)は
顔に大きな傷を負ってしまった。

エドゥアールは裕福な家の生まれで
画の才能があったが、
父・マルセル(ニエル)はそれを認めようとしなかった。

傷を見てショックを受けたエドゥアールは
家族に会いたくないと言い出し、自殺しようとする。
アルベールは彼を戦死したことにし、
彼の家族に手紙を書いた。

終戦し、それを読んだ
エドゥアールの姉・マデリーン(エミリー)が
遺骨を引き取ろうとアルベールを訪ねて来た。
その対応をしたのがプラデール。
2人は何とか彼女をごまかした。

治療を受けて退院したエドゥアールと暮らし始めたアルベール。
アルベールは元会計士だったが仕事が見つからず、
エレベーターボーイやサンドイッチマンをした。
エドゥアールに必要なモルヒネは
同じような傷痍軍人から奪って入手した。
そんな中、元婚約者が
他の男と楽しそうにしているの目撃、
彼女は指輪を彼にそっと返した。

彼はエドゥアールに絵を描くように勧めた。
近所に住む戦争孤児のルイーズ(Heloise)は
エドゥアールに優しく接し、彼は心を開いた。

エドゥアールは専用のマスクを作り、
アルベールに
戦場の牛のマスクを作ってプレゼントした。
そして彼は
その美術のセンスを活かした詐欺計画を彼に提案する。

(感想)

ハリウッドも日本も
封建的でステレオタイプな作品を量産して
最近めっぽうつまらないなぁと思っているんだけど、
それ以外の国の映画は攻めの姿勢や
アーティスト性がちゃんとあって面白い。
特にフランス映画は
ファンタジックながらリアリズムがあって
時代は変わっても一貫して独創性を貫いている気がする。

この作品もそんな作品で、
コメディタッチと
ロマンチックさと残酷さを融合して
人生の縮図を思わせる。
そして、人間の一生を狂わせる
戦争の悲惨さをきちんと感じさせるところが秀逸。

エンディングには失望感と希望があり、
タイトルに複雑な思いが重なり、余韻を残す。

アルベールの小市民っぽさ、
ナウエルの繊細でナイーブで浮世離れしたお坊ちゃんっぽさ、
-ほぼマスクでの出演ながらそれは伝わる-
ロランの雄臭い悪党ぶり←フランスっぽい、
ニエルの深く枯れた表情が素晴らしく、
終盤のエミリーの豹変ぶりに胸がすく。

こういう映画がもっと作られると良いんだけど。

映画フランス映画祭2018 公式サイト





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