マッドバウンド 哀しき友情 | MusiCinemania by Uzo★mUzo

マッドバウンド 哀しき友情



原題:Mudbound

パソコン2017/11/17(Netflix)

監督・脚本 ディー・リース
音楽 タマール・カリ=ブラウン
原作 ヒラリー・ジョーダン
主題歌 Mighty River/Mary J.Blige

出演 キャリー・マリガン、ギャレット・ヘドランド、
ジェイソン・クラーク、ジェイソン・ミッチェル、
ロブ・モーガン、メアリー・J・ブライジ、
ジョナサン・バンクス、ケヴィン・ハリソン・Jr、
クラウディオ・ラニアード、ケネディ・デロシン

(あらすじ)

ローラ(キャリー)は
ヘンリー(クラーク)に見染められて結婚する。
彼の弟・ジェイミー(ギャレット)は
兄と違って女ウケするタイプで、
ローラもときめきを持って彼と接する。

ミシシッピーに住むハプ(ロブ)は黒人で先祖代々の農家。
自分の農地を持ちたいとずっと思っている。

第二次世界大戦が始まり、
ハプの息子・ロンゼル(ミッチェル)が兵役に就く。
彼の帰還を祈る母・フローレンス(メアリー)。

差別を当然と思っていたロンゼルだが、
ヨーロッパではそんなことはなく、
彼は白人女性と恋におちた。

ジェイミーは空軍のパイロットになる。

ヘンリーがミシシッピーに土地を買い
一家で引っ越して農園を始めることになる。
妻を亡くした父・マッカラン(ジョナサン)も同居することになるが、
彼は黒人差別主義者であり、良い父親とも言えなかった。

ふたつの家族が出会うことになるが、
高圧的な態度のマッカラン父子に
差別がはびこる中で
ハプたちは逆らうことは出来なかった。

娘が百日咳を発症し、
医者が呼べない状況で
ヘンリーは助産婦であるフローレンスに治療を頼む。
その様子に感心したローラは
彼女に家政婦の仕事を頼む。
土地獲得の資金を得るため、彼女はそれを承諾する。

ハプのラバが急死し、自身も怪我をする。
ヘンリーは自分のラバを貸す代わりに
収穫を半分渡すように言う。
話を飲むしかないハプ。

同情したローラは
ヘンリーの金を盗んで
ハプに治療を受けさせる。

終戦となり、ジェイミーもロンゼルも帰還する。
だがジェイミーもロンゼルも帰還早々に
マッカランに不愉快な思いをさせられることになった。

そんな2人は友情を育むようになった。

PTSDに苦しみ酒に溺れるジェイミー。
ヘンリーはそんな彼を苦々しく思い、
自分が留守にしている間に出て行くように言う。
それを知ったローラは
自分の思いをぶつけ、2人は結ばれる。

自分が置かれている状況に苛立つロンゼルだったが、
ドイツの恋人が自分の子供を出産したことを
ジェイミーに告白して、写真を見せる。

彼がその写真をジェイミーの車に忘れたことで、
2人の付き合いを嫌悪をしていた
マッカランは恐ろしい行動に出る。

(感想)

メアリー・J・ブライジの評判が
大変良かったので(アカデミー賞助演女優賞にノミネート)
観賞してみた。
確かにクイーン・オブ・ヒップホップとは思えない
黒人の思慮深いお母さんを厳かに好演していた。
彼女が歌う主題歌(アカデミー主題歌賞にノミネート)も胸に沁みる。

内容自体は
1年に1本くらいは目にする、
黒人の受難の歴史を取り入れた
ステレオタイプなヒューマン・ドラマなんだけど、
キャストのアンサンブルが良かったので
見応えがあって、悪くなかった。

女性監督らしいタッチが光っていて、
日本の女性監督も見習うべきだと思う。

こういうことがあった(であろう)ことは
繰り返し伝えていくのが大切なんだと思う。
酷い話だけど、
決してリアリティのないものではないだろうしね。
アメリカは
そういうところはきちんとしているように思うが、
日本では近頃
歴史を描く時に
当時の人が知ったら
(多分)怒るような解釈に変更する傾向にある。
それは後世のためにも
絶対止めるべき。
ありのままを伝えることって重要。

希望が感じられるエンディングで救われたし、
この頃に比べれば確実にいい時代になっているんだな、とわかって
ちょっと嬉しくなった。

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