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破獄



テレビ2017/04/12

監督 深川栄洋
原作 吉村昭
脚本 池端俊策
音楽 福廣秀一朗

出演 ビートたけし、山田孝之、吉田羊、満島ひかり、
橋爪功、勝村政信、中村蒼、池内博之、渡辺いっけい、
松重豊、寺島進、ダンカン、上杉柊平、渡辺邦斗、
水間ロン、岩田丸、芦川誠、田村幸士、内村遥

(感想)

テレビ東京開局記念日スペシャルドラマ。
7という数字がCM明けに出るたびに
もう12じゃなかったな、と思い出す(笑)

原作はNHKで1985年に90分でドラマ化されている。
佐久間を緒形拳、浦田(鈴江)を津川雅彦が演じていた。
当時2人は大活躍していた頃で、
新聞の記事等での前評判も高く、
中学生だった自分も見ようとしたのだが、
早々の肛門を検査するシーンで汚らしく思って
10分くらいで挫折した(笑)
あまりにインパクトが強かった。

だが今ではすっかり大人になったので(笑)、
今作ではベテランの池端の脚本と、
若手の深川の監督という組み合わせや、
豪華な出演者への興味もあり観賞。

佐久間と浦田が父子ほど年齢が離れていることや、
放送時間が長いので、
彼らのバックボーンに踏み込んでいることなどは
多分NHKと違うところのような気がする。

こういう話だと思わなかった。
戦中~戦後にかけての、
日本人の人権への意識革命というか、
庶民史みたいな話。

そういえば戦争していたって刑務所はあるもんな、と
当たり前のことに気がつく。
戦中下の食糧事情の件は何だかナマポ問題に通じるとか、
無期懲役は出所することも出来るんだよな、とか、
考えさせられた。シニカルな自分。

浦田が佐久間に亡き息子の姿を重ねることで、
話に温かみを持たせたのが現代っぽい。
すっかり味わい深くなったたけしの表情が心に迫り、
山田も実力を遺憾なく発揮していた。
ナレーションを兼ねていた吉田も良かった。
テレビドラマにはもったいないクオリティ。

NHK版も見たくなるくらいの題材だったが、
現在は当時よりも人権というものを尊重するようになっているから、
リアルタイムで見ていたら、
もっとヘヴィーでシビアに感じたかも知れない。

テレビオフィシャル・サイト



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