パークランドケネディ暗殺、真実の4日間

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2014/06/28

2014/11/19

監督・脚本　ピーター・ランデズマン
原作　ヴィンセント・ブリオシ
音楽　ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演　ジェームズ・バッジ・デール、ジャッキー・ウィーバー、
ジェレミー・ストロング/ポール・ジアマッティ、
ダナ・ウィーラー・ニコルソン/ビリー・ボブ・ソーントン、
トム・ウェリング、カット・ステファンズ、ショーン・マッグロウ/
デヴィッド・ハーバー、ロン・リビングストン/
ザック・エフロン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、コリン・ハンクス、
ジャッキー・アール・ヘイリー

（あらすじ）

アメリカ合衆国第35代大統領ジョン・Ｆ・ケネディ暗殺事件。
彼の死に関わった人たちの姿を描く実話の映画化。

-1963年11月22日、
ジョン・Ｆ・ケネディが
ジャクリーン夫人（カット）とジョンソン副大統領（ショーン）と共に
ダラスを訪れた。

熱狂するパレードを
ザブルーター（ポール）は妻と見に行き、
自身の８mmカメラで撮影していた。

そして銃声が鳴り響き、ケネディが撃たれた。

市内のパークランド病院に瀕死の彼が運ばれ、
カリコ医師（ザック）らが必死の手当を始める。
カリコは看護婦のドリス（マーシャ）に
神父（ヘイリー）を呼ぶように言う。

だがケネディは死んでしまった。

シークレットサービスの支局長・ソレルズ（ビリー）は
最悪な不手際を恥じ、
ザブルーターがその様子を撮影をしていたことを聞きつけ、
フィルムを見せて欲しいと言って来た。

そのフィルムは多くのマスコミが欲しているものだった。
ザブルーターのもとには様々なメディアからのオファーが殺到した。
彼は殺害現場を撮影したショックから抜け出せない。

犯人としてリー・オズワルド（ジェレミー）が逮捕された。
オズワルドは怪しい経歴の持ち主であり、
直前に警察官を殺した罪でも逮捕されていた。

ニュースを見たＦＢＩのホスティ（ロン）は
彼が図書係として働いていた男であることに気がつき、
支局長のジャクリン（デヴィッド）に報告する。

ロバート（ジェームズ）は弟のリーが逮捕されたことに困惑を隠せない。
尋問された母・マーガレット（ジャッキー）は
「リーはアメリカのスパイだった」と発言し、奇人扱いされる。
申し訳なく思う様子もない。

リーはソ連に亡命するために自殺未遂をした過去があり、
ソ連人の妻と幼い子供がいた。
ロバートはリーと面会するが
弟の口から出てくるのは的を得ない発言だけだった。

フィルムを見たソレルズは憤りを隠せない。

ライフ誌にフィルムを渡すことにしたザブルーターは
「ケネディに威厳を持たせた使い方をして欲しい」と頼んだ。

ケネディの遺体は機上に乗り、ワシントンへ搬送された。

護送中、リーがジャック・ルビーに撃たれた。
パークランド病院に運ばれたが死んでしまった。

ジャクリンは
オズワルドが今回の暗殺をほのめかすメモを
ホスティに渡していたことを知って激怒、
それを焼却するように指示する。

国民が悲しみに暮れるケネディの葬儀が行われる中、
リーの葬儀も冷ややかな視線の中、身内だけでひっそりと行われた。

（感想）

アメリカ国民に最も愛された大統領・ＪＦＫ。

彼の暗殺の真相に追った作品は数あれど、
今作はそうではなく、
その歴史的な衝撃の現場に
関わってしまった人たちの困惑を扱った作品。
その着眼点が新味で、ピーターの才能を感じた。

自分が歴史的事件を偶然撮影してしまったら・・・
－人間ってあまりにショックだと
呆然としてそのままの行動を続けちゃうんじゃないかと思う－
自分が瀕死の大統領を治療することになったら・・・
－恐ろしいほどの責任を感じて、とんでもなくド緊張するだろうな・・・－
それが仕事なのに、自分が国民的英雄を守ることが出来なかったら・・・
－ガクッと落ち込むでしょうね・・・－
自分の家族が国民的英雄を殺してしまったら・・・
－ロバートは生涯をこの地で過ごしたそう・・・大変だったろうな－
国民的英雄の暗殺犯が
直前に自分に接触し、犯罪を予告していたことに気がついたら・・・
－隠蔽したくなる気持ちもわからなくもないけれど・・・－

市井の人間のとまどいと重圧と憤りを
実力派俳優たちが淡々と見せる。
特にビリー、
ジャッキー
－何とも微妙なニュアンスが現実的だった－、