スケジュール
2024 12/12 14:00〜17:30(釣り)→道の駅に車中泊
12/13 5:00〜 9:30(釣り)
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先月末に続いてサゴシが釣りたくて伊万里湾へ。
今回は車中泊釣行を計画。
夕マヅメがダメなら朝マズメがあるだろ!作戦だ。
夕マヅメに釣れればそのまま帰ってもいいしダメなら車中泊を楽しんで朝マズメも釣ればいいじゃん♪
どっちに転んでも楽しんでやるという
諦めが悪い心が思いついたセルフマインドケア方法さ。
12/12 14:00到着
3人の若者の姿あり。
すれ違いざまに「こんにちは!」と元気な挨拶をくれた。ヤンチャそうな風貌だったから気持ちの良い挨拶がくるとは思っておらず
「あ、こんにちは、、」と私はなんとも歯切れの悪い応答の仕方になってしまった。
人は見た目で判断してはいけないなぁ。反省です。
その3人が居た先端部に行って場所を確保。
竿の準備を始める。さっさとメタルジグ(18g)を付けて投げたいところだけどサゴシカッター(するどい歯)対策にタチウオワイヤーをかませてジグを装着。
3,4投げで何かがヒット!
ゴツゴツゴツゴツっと何度も竿先を小突くようなアタリ。時折大人しくなってはまた抵抗をしてくる。
どうもこれはサゴシと想定するには力が及ばない。
釣れたのは30㌢くらいのマエソだった。
幸いハリの傷は浅いようなので即リリース。
本命ではないとはいっても魚の反応があるのは良いことだ。
それからも同様のことが続く。
ちょっと道具を取りに車に行った時漁港の隅に浮いているものが目に入る。

それと名前にカニとあるが甲殻類というよりクモやサソリに近い仲間。
1年に1回ずつ脱皮を繰り返し成長し25年くらい生きるらしい。
なら、この個体は大人で単純に寿命だったってことなのか??そうであってほしいところだ。
貴重なものをみたところで釣りに戻ろう。
2024 12/13 5:00〜9:30
翌朝3:30起床
車の窓一枚を隔てて外はビュービューと風が吹き、カラカラカラ、、、舞っては落ちる枯れ葉の音。
こりゃあ寒そうだ、、、。
寝ぼけ眼だったけど車内の片付けをしていたすっかり目が覚めた。
トイレに行って来よう。寒そうで外へ出るのが億劫にだけど、これを乗り切らなければ冬の釣りなんてやってられない。
扉を開けたら
あれ?意外と寒くない!
いや寒いのは寒いんだけどあんだけビビらせておいてさ〜。
でもきっと日の出に一番の冷えが来る。ぬるくなっていた水筒のお茶の残りを飲み干す。自販機からホットなお茶を買い水筒に補充して釣りのお供にする。
さぁ移動開始
途中でコンビニコーヒー。昨日買ったカレーパンと一緒に朝食を摂る。
昨日と同じ釣場。何回か来ていているけどいずれも夕マヅメだったから朝マズメは初めてだ。
どんな感じなんだろ?魚の活性とか釣り人の入り具合とか。
サゴシが好調だし青物のシーズン中は朝早く行かないと釣場の選択肢が少なくなってしまうのではなあか?
時間は4時すぎ。いくらなんでも早すぎたかな?いやいやシーズン中の朝マズメを舐めては行けない。
なんて焦る気持ちを抱えて釣り場に向かうと
誰もいないじゃんか!!
あれれ?
ここって穴場なのか??
なんだか拍子抜けしちゃったよ。
でも場所選び放題だからラッキー♪
まだ早いから竿とタモだけ置きに行ってきて時間までまで車で休んでおこう。
それにどうやら雨雲が来ているようだし様子見だな。
ポツポツ、、、サーッ(窓に打ちつける雨音)
ほら雨来た。
あ、もしかして雨で誰も来ないのかな?
でも雨雲レーダーによれば一過性のようだから待てば大丈夫。
結局4:30から1時間弱待った。
ホント誰も来ません。
雨も経て待ちに待った朝が来た♪
青物釣りでマズメに期待するのは盛大なナブラが出ることだろう?
少しうねりもあって雰囲気バッチリなんだけど「うーん」って感じ。

先端から少しずつ堤防の付け根に向かって釣り進める。
堤防と付け根には護岸沿いのコーナーになっいて小規模なテトラ帯がある。
ベイトが溜まってそうだなと思ってジグをワンピッチジャークの一定のリズムでその付近を通してみると何かがかすったようなわずかなアタリ。2.3回続いたけど乗らない。そのままジグが見える範囲まで戻ってきてしまった。
いやしかし!
その後ろ追ってくる魚影!
お、これはヤズ(だろう)のお姿じゃないですか!というか60〜70㌢はあるよ!5匹くらい付いてる!
サイズがもうヤズを超えてるよね?!と言える大きさだ。ジグの動きを止めないようにトップ(水面下)をチョンチョンと動かすと群れ先頭の1匹がパクっと食った!
マジで食ったよ!おい!
ジーーー!!!!ギュルギュルギュル!ジージー!
突っ走って突っ走って時折口に掛かったジグを振り落とすかのような竿を強く叩きながらさらに走り続ける。
リールのドラグ鳴りっぱなしでライン出続ける。中々スタミナが尽きない。
志布志でのネリゴを思い出したけどそれを遥かに凌ぐ強さだ。そりゃサイズが全然違うもん!
ヤ、ヤバイ〜!
弱るのを待つだけ待ってみるけど
リールのラインが束がみるみる内に減っていきついに底が見えてきた、、、!
前にライントラブルで少し短くなていた。とはいえだ。
こういう時上手いやつはどう対処するんだ?
ドラグを少し締めて出るのを抑えるしかないか?
でもこんだけ強いなら仕掛けの各所に多大な負荷が掛かってしまいリスクが大きい。
短時間の間に色々と考えが頭を巡る結果
ドラグを締めよう。
もしこのままラインが底を尽いてしまったら
もう釣りを続けることすらも出来なくなる、、、
そう思いドラグ締めた直後
スッ
と竿が軽くなってバラしてしまったことを悟る。
締めたことによるラインへの不可というより根か何かに擦れたような感触だった。
意気消沈しながら回収してみるとやはりPEラインから切れてる。
ラインが出過ぎてしまってリーダーから遥か離れたところで根に当たってしまったのだろう。
もっと早くドラグ締めていれば多少のライン負荷のリスクなあったとしても根ズレは防げたはず。
もう少し自分のタックルを信じて良かったのかもしれない。
何が「成長していると実感した」(前回釣行時)だ。
昨日のサゴシも決断の遅さがバラシの要因だ。
失敗を糧に出来ていない。
悔しい。
反省も必要だが
今は悔いてる時間が勿体ない
これは時合だ
逃す手はない。
仕掛けを整えて次だ!
しかし
残念ながらヤズの群れはあの一瞬だけだったみたいでもう何処かへ行ってしまった、、、。
気を取り直して
釣場を先端部に戻すと
なんと1投目でガツンときた!!
アタってからゴツゴツゴツゴツ荒っぽい引きに堪えてスタミナ切れを待つ。しばらくすると大人しくなってズンと重く寄ってくる手応えはサゴシだろう。

失敗ばかりの昨日と今日、、やり取り中にトラウマが襲う。しかしそれを糧に過去の自分に勝たねばならない!
と大袈裟ではなくそんな心情でキャッチに成功する。
この前に釣った時こんなに緊張しなかったのに、、
苦労の連続を経て巡ってきたチャンスだったから緊張の度合いが違うのも無理はない。
サイズは自宅計測で50㌢だった。
前回より5センチダウンしたが釣った喜びはサイズではない。
苦労の末の価値ある1匹だ。
それから9:30まで続けた。
しかしアタリはあれど乗らないショートバイトの連続に苦戦しているうちに群れが遠のき、ついにはエソも来なくなってしまったから終了。
そういえば寒さ対策にヒーター入りダウンベストをアウターの中に着ていたんだけど
そんな時に限って気温暖かくてスイッチを入れるまでもなかった。日が昇ったら尚更で汗ばむほどの良い天気になる。
ヒーター入りベスト次は活躍してもらおう。


バラした悔しさと釣れた喜び
夜は車中泊で楽しんで。
ドラマのある釣り回となった。
終