リアルタイムでは桜満開だってのにまだ真冬のときの話。

前からの続き

1/24火
北海道一人旅2日目
この旅のメインとなる一日だ。

6:30起床
昨日から少々寝不足気味であるが、朝から行きたいところがあるからグズグズはしてられない。
スッキリ目覚めたいから熱めに朝風呂決めて身支度整え8時チェックアウト

いや〜天気穏やかで良かった〜
寝る前にゴ〜ゴ〜と地吹雪のような強い風が吹いていて「こりゃ明日は終わったな」旅が出来ないかもしれないと半分諦めていた。

朝ちょっと早めに出発した理由はココ↓
苫小牧駅から車(タクシー)で7、8分
漁港内にある食堂「マルトマ食堂」さん
目の焦点があってない不気味なこのキャラは置いといて

苫小牧は「ホッキ貝」水揚げ日本一だそうな。
飾りっ気ない普通の食堂な感じが最高!
ここは有名店なようなのでサインがいっぱいだ。
んで、食べたかったのはホッキ貝カレー!
どこを掬ってもホッキ、ホッキ、ホッキ!
コリコリ食感でめちゃ旨い。カレーが市販のルーの範疇なのが家庭的というか、食堂のカレーって感じで好き。

結構ボリュームがあって、味噌汁も付いている。
朝からお腹いっぱい!
帰りは徒歩。タクシーでの道のりを記憶から引っ張り出して戻る!腹ごなしにも丁度よい。
漁港から駅まで苫小牧は観光地っ気がなくて普通の街並み。それが良くて、リアルな北海道の生活の一部が見れて嬉しい。
住民や働く人達が軒先を雪掻く姿をみてやっと北国に来たことを実感した。なんだか「旅行」ではなく「旅」をしている気分ですごくよかった。
暮らす人達の日常に触れるところに「旅」を感じる。あと、こんなに寒くても散歩中のワンコは公園に近づくと積もる雪にダイブするかのごとく楽しそうにはしゃいでいるのが可愛らしかった。
30分かけて苫小牧駅に戻ってきた
ここからJR日高本線に乗る
ここが始発で終点まで僅か30分しかない非常に短いローカル線だ。
いや〜しかし「立って待つ」がこんなにも辛いのか?ってほど寒くてずっとホームをウロウロしていた。さっきまではずっと歩いていたから体も温まっていたが、じっと待っていると寒さの誤魔化しが利かない。


1両のみのワンマン列車
日高本線は苫小牧を除く全てが無人駅で改札口がない。
下車時に運賃箱にお金を入れなくてはいけないのだ。
木張りの背もたれに年季の入ったシート。
車窓からは田舎の雪景色が延々と広がる。


途中
鹿が進路を遮るのは良い思い出である。


川に雪が積もってる。
さすがにこれは九州では見れない景色だろう。
終点「鵡川」
ここに来たのは本物のししゃもに会うため
希少な本ししゃもの産地だ。
普段スーパーなどで売ってるのはキャペリンという通称カラフトシシャモであるがこっちは本物!
知ってはいたが、漁期シーズンは10月ごろのため
完全にシーズンオフ中。そのときは店先に生干しにされたししゃもがズラリと並ぶらしい。
↑は本ししゃもので人気の加工販売店。
中に入ると冷凍庫にししゃもが置いてあった。
またコロナ禍以前は店内で飲食が出来たそうだが、
今は休止したまま。

それでも私は嬉しかった。本場、本物のししゃもを
食べてみたいと昔から思ってたし、その土地の空気を知りたかったから。
今すぐは食べれないが、クール便でお土産として自宅へ発送した。帰宅後の楽しみにしておこう。

苫小牧に戻り、小樽へ向かう。
快速エアポートという快速電車だが、一部車両は指定席がある。1時間程度なのにちょっと贅沢だが色んな景色がゆっくりみたいし。
札幌〜小樽間の景色
海辺を走る。空はどす黒い雲に覆われ、海は荒れている。さらにはこの存在感溢れる浜辺の巨大な岩。
雪が相まって北国の厳しい冬を絵に描いたような景色が広がっていた。

小樽に着いて駅前に今日の宿がある。
小樽運河を見に行きたいが、キャリーケースがあって邪魔になるから先にチェックインしよう。
海外の団体がいてチェックインに30分くらい待った
疲れたから1時間くらい休憩して出発
歩いて5分くらい。駅前の通りを真っ直ぐ歩くだけ
レトロな建物から下がるつらら。
まだ夜になりきれてないこの時間。黄昏時を過ぎて夜直前だ。ほんのり青い空が雪に反射してブルーがかっているためとても綺麗。

ちょっと散策してから晩御飯
小樽といえば「お寿司」

メニュー開いて一貫の値段にちょっとビビるものの
次のページにセットメニューがあるのを知って安堵する。
7種のネタに本日のオススメ3種付いて
合計10貫。今日は北海道産たらことタコとにしんらしい。「にしん!」そうそう北国らしい北海道らしい魚が食べたいと思ってたんだ〜
にしんに大きく反応して即決した。
あとはお味噌汁。
ビールも頼んで〜頂きます!
いくら、ウニ、中トロなどどれも美味しい♪
それでも注目はやっぱりにしんだ〜♪
そういえば九州の私でも馴染みのある魚コノシロはニシンの類縁だ。やっぱり味も似てるんだろうか?

いただきます!

ん、美味しい!
食感、味わいともにアジに近いか?しかし、やっぱりコノシロに近い部分もある。一見飾り包丁をしてあるように見えて骨切りの役割も兼ねて施されているように感じる。
んで、とても脂が乗ってる!やっぱ極寒の海では沢山脂肪を蓄えておかないと生きていけないんだろうな〜。

あまりの美味しさに感動をし、単品で追加を考えるも、財布と相談した結果
明日の楽しみに取っておくになった。
ホントはもっと食べたい〜

その代わり
ホテル近くにあったセコマに行って
激安な惣菜パスタと焼きそばを買ってお腹を満たしたとさ。ひとつ180円くらいだった!

なんだよ結局コンビニかよ〜とはならない。

なぜならセコマだから!私からしたらセコマも立派な観光目的の一つなのだ!あ〜幸せ
今日の戦利品
本ししゃもの煮干し
ししゃものお店を出たあと苫小牧に戻る電車に時間があったから、訪ねた生干し加工販売店近くの道の駅で買ってきたのだ。
開けて食べようかな〜と思ったけどお家に帰ってから楽しもうとグッと堪えた。


このあと、ホテルの温泉に入って一日の疲れを癒やした。このホテルの名物無料の夜鳴きそばを食べて
小樽の夜をまった〜り過ごした。

さぁ明日はいよいよ最終日
寒波はどうなるだろうか?不安もあるけど
悔いのないように過ごしたい。

続く、、、。