7/30 長洲 名石浜➡大牟田 三池港
9:00~11:30

私は今まで下手なりに釣りをやってきたが、
地元のこんな近場でタチウオが釣れるとは知らなかった。
有明海に面した大牟田~荒尾、長洲でなんて、、、。
長年住んでいながら全く恥ずかしい限りだ。  

そりゃ海だから色んな魚いるさ?
と思うだろうが、

アジやサバから青物、アオリイカ、タチウオ、、
と、この辺りの種類の釣果を聞くと
「え!?」と一瞬ビックリしてしまう。

地元では極めてレアである。はず、、、

とある日
なんとなく本屋に入る。
なんとなく入ったもんだから目的はない。
そんなとき足を向けるのは釣り雑誌コーナーである。
荒尾市内の本屋だったため熊本の新聞社「熊日」発行の釣り情報誌がある。
この本屋に来たときはいつも手に取って何が釣れてるのか?と読む。
大牟田は福岡県ではあるがそこの釣果も載せてくれてるのがなんか嬉しい。

読み進めると
長洲でタチウオ釣れている。とある。
しかも釣る人2ケタ掛けている人ありだと!?

大牟田、荒尾、長洲で釣りしている人々からするとこのタチウオ情報を聞いてどれほどの人がビックリするのか?私が無知なだけか???

とにもかくにも、
私の中では超驚きなのだ。

読み進めると
例年夏~初秋にはハダラやコノシロ釣りのサビキにポツポツと掛かることがあるらしいと書いてあった、、、。

そうだったのか、、、、。
やはり私は無知な愚か者だったらしい。

このブログを書いてるわたしの熱量と、これを見た不特定多数の人との温度差が激しく「プッ」こいつ知らなかったのかよ?と失笑ものの内容になることが懸念されるがご了承頂きたい。

無知なる私は、それでも地元でタチウオが釣れるという情報にかなりの衝撃を覚え、ぜひ自分の目で確かめたく長洲へ向かうのであった。
私にとっては大きな発見だったのだ。
朝9時到着。
タチウオ釣りに関して全くの無知ではない。
しかし、この時間としては陸からのタチウオ釣りに不向きであるのは理解している。

単に寝坊したのだ。
あんなに意気込んでいても
夜10時まで仕事をしていてはやはり疲れには勝てず。いつも同じ過ちを繰り返しては起きれなかった自分を責めるのである。
体力のなさへの嘆きである。

もうこの時間は絶望的だと思う
釣り人の少なさがそれを裏付けているように見えた。

そもそも、情報誌を見たときは7月の下旬。その記載の情報自体は6月末だ。
どうしても釣果の取材から刊行されるまでにはタイムラグが発生する。

もう釣れないのでは??
もう諦めムード。敗戦一色
しかし、せっかく来たから気分だけでもと
釣具をセットするのである。
情報誌には「サビキ」でとあったが、
寝坊に慌てた私はサビキを持ってるか確認するのをスッカリ忘れていて現地で確めると見事に所持していないことがわかった。

とことんおっちょこちょいで危なかっしい性格だ。

仕方ないのでルアーで狙おう。

この前、天草で青物釣りしてあった方を見て
羨ましくなってしまいダイソーで安いメタルジグを買っていた。
マダコ釣りにハマっていると言っておきながら浮気性なのだ。

あまりしないショアジギング。
正解のわからないアクションをつける

手前まで戻ってきた
回収しようと巻いているとコツンと衝撃を受けた。と思ったらなんか引くではないか。
水面近くでの出来事だ。すぐに見えた魚体は銀色に輝く長いもの。

おーっ!
本命が1投目で来た!
サイズ指2本と小さいが、そこにいたのは間違いなくタチウオだ。
とてつもなく感動している。
まさに刀のよう。鏡のように輝きを反射させている。背筋がゾクッとなるような少しの恐怖感を煽るような、、、
それほどに見入ってしまうようなキレいな魚体だ。
リアルなところだと恐ろしいのは鋭い口元である。
こんなん狙われた獲物は逃れられまい、、、。

夢の時間は儚い
釣れたのはその1匹のみであった。1投目で釣れたこともあり、時折それが現実であることがわからなくなりそうで何度もクーラーボックスを開けてはそれを確認してしまう。
釣ったのは初めてではないが、地元で釣ったのがあまりに嬉しくて釣れた瞬間からキープは決まっていた。
小さくても頑張ってキレイに捌いて食べたい!

かれこれ30分はしただろうか。
もう追加の見込みがなさそうだった。
今後の判断としては移動が有効だろうということでターゲットをイイダコに変える。
三池港へ向かう。

タチウオを釣った喜びから
ふわふわした気持ち。
イイダコを狙う手元もなんだか気持ちが入ってない。

いやいや
集中せねば

経験から狙って外れの少ないポイントをじっくりと探ってみる。
よし、竿に重みがかかった!
このエギが動かないのにどこかアソビがあるようにグニュっとした感じ!
よし!イイダコだ。

しかし、
この後はリリースサイズが1パイ釣れて終わった。まだ本番という感じではなさそうだ。

小さいのを頑張ってお刺身にした。
体は小さいが醤油につけた瞬間に広がる脂。
脂が乗ってるようだ。
食べてみてもその美味しさがわかった。
ただ小さいあまり、量的な満足感が得られないのは仕方ないことだ。
その儚さ、、、。じっくりと噛みしめるように頂いた。イイダコもまた同じくである。
2019 8/4(日)9:45~13:30
大牟田 三池港

この日も、タチウオを狙いたかったのだが、、、。またもや起きる時間が遅くて
諦めた。

三池港でイイダコ狙いに集中しよう。

夏休みであり、日曜日。
やはり人で賑わっている。

空いてるところを見つけて開始。
30分くらい反応がない、、、。

左右の人に邪魔にならぬ限りの範囲を探る。
待ちわびた瞬間がやってきた。
重みがかった竿先はイイダコで間違いない!
アワセに竿を煽ると、「ジッ!」とリールからドラグから音が鳴った。
イイダコが乗った合図だ!
釣れないときは釣れない。釣れる時は連続で釣れる。
2連続で釣れた。
ちっちゃいな~
これはそっとリリースだ。

この後、イイダコやコウイカではない
ゴツ、ゴツっとしたアタリがあった。

ん?こりゃ魚だな!?
アワセてみると魚がちゃんと掛かってる
エギだからバレないかハラハラしながら巻いてると、水中からじんわり浮かび上がってくる銀色の長い魚体、、、。
お?!マジか!
タチウオではないか!!
エギに掛かるとは!
しかも、ボトムで??

しかし、運がない
タチウオを目前に軽くなる竿
ちょっとラインが緩んでしまったか。

なんせ、エギだったからバレやすいのは仕方ない。
それにしても三池港内まで入ってくることなんてあんのか??と驚いた。

群れがいるなら!と車へメタルジグを取りに行こうと向かう。

すると、「こんにちは~!」と声を掛けられた。それは、常連の方だった。約2年前に話し掛けられてからよく話すようになった方である。
「どうですか?」と釣果について伺うと「キスがぼちぼち釣れてますよ♪」と返ってきた。
足元にあったバケツを見せてもらうと15センチくらいのキスが約10匹いるではないか♪
他にもグチやトラギス、マハゼとバラエティ豊かな釣果だ。
「では、頑張ってください」と挨拶をして離れる。

うーん。
あれを見た瞬間から投げ釣りがしたくなってきたな。しかし、餌をもっていない、、、。

どうしようか?と考えると、
そういえばパワーイソメがある!というのを思い出した。

メタルジグとパワーイソメ、投げ釣り仕掛けを車から持ち出して釣り場へ戻る。

ふと、車の先に何か落ちているのに気づいた。
それは、誰かが落として行った投げ釣りの仕掛けであった。オモリから針までフルセットだ。

針もまだ使えそう、、、。
これは私が責任持って使わせてもらう。

タチウオはというと、全く反応は得られず終わってしまった。

ここは気持ちを素早く切り替えて投げ釣りだ!
遠くに投げても反応はない。
手前の浅場でプルプルとくる。

釣れたのはマハゼだった。
おっ♪キスではないが釣れた♪
2連続でマハゼ

これから一時の釣れない時間があって、
どうしようかと思った結果
ズルズルと引くのをやめてその場で待機してみることにした。

1分くらいだろうか。
そんなに待ってない。

クイっ!
竿先が曲がる

一旦緩んで

グイグイ!
なんか良いのが来たぞ!

キスならかなりデカイ!
なんだろう♪と期待に胸踊る。

見えたのは?
コチだ!
これはイネゴチだろうか?31センチだった。
キスではないが嬉しいではないか。
普段の小物釣りでは釣れたら大きいものだ。

もう投げ釣りは満足した。
これ以上の感動は今日来ないであろう。
ましてや、それが拾った仕掛けで釣ったなんてなんか儲けた気持ちだ♪

さて、本日の本命イイダコに戻していこう
時間が過ぎていくにつれ釣り人が減っていく。

空いた場所に移動してやってみる。
すると、3連続でイイダコが釣れた

リリースサイズも混じる。
結果
イイダコ✖3
マハゼ✖2
イネゴチ✖1

本命の数はいまいちだったが、
投げ釣りも楽しめたし充実した釣りであった。

周りの人もキス釣ってたし
タイワンガザミなんかを釣り上げてた人もいた。

全体的にみんな釣れていて
海の活性が高いのがわかった。
みんな平等に笑顔になれる。そんな空間になってたのがよかった。

注目のイネゴチをお刺身にしてみる。
とてもキレイな白身。身もプリプリでほんのり甘く美味しいお刺身になった。

今日みたいな釣りがまた出来るといいな。
心和む釣りがしたい。釣ってやるぞー!と意気込むよりもゆったりで。
そこに釣果がついてくるとさらに良し。